「声が被って話しづらい…」「沈黙が気まずい…」オンライン飲みにも悩みは付きもの。盛り上がるために必要なコツは?(写真はイメージです)
画像:小林優多郎
新型コロナウイルスの感染拡大を受けてついに全国的に緊急事態宣言が発令され、リモート勤務が強く推奨される日々。「職場のみんなで打ち上げ!」という光景も、もはや懐かしいものになりつつある。
そこで最近、しばしば取り上げられるようになったのが、Zoomなどを使った「オンライン飲み会」。
社員の自宅の様子が映ったり、家族やペットが乱入してきたり、普通の飲み会とは一味違う楽しさがある一方で、実際にやってみると「結構難しい」と感じる人も多いのではないか。2〜3人のしっぽりした会なら大した問題もないが、大人数になると難しさがよくわかる。
先日、都内のITスタートアップに務める筆者の職場(3月初めから全社リモート体制に入っている)でも、全社横断のオンライン飲み会が開催された。有志30人ほどが参加し、「会場」はグーグルの法人向けビデオ会議サービス「Google Meet」。
この会、多くの人が参加しながらも、これまでと違ってまったく「やりづらさ」がなく、2時間たっぷり楽しむことができた。
それはなぜか。会の中に散りばめられていた、「大人数がオンラインで楽しむコツ」を、5つのポイントに分けて紹介したい。
(1)タイムテーブル必須! 幹事の準備が大事
オンライン飲み会の難点のひとつは、「だらだら続いて終わりづらい」こと。そこで肝となるのが、きちんと幹事を立てて、事前にタイムテーブルを用意しておくことだ。最初の乾杯から締めまで、時間割がはっきりしていることで、途中参加もしやすくなる。
例えば先日の全社横断飲み会では、あらかじめこんなタイムテーブルがSlack(社内コミュニケーションツール)上で提示されていた。
そして当日は、幹事の音頭によって時間が区切られ、終了予定をむやみにオーバーすることもなかった。
開催日:4月XX日
開始時間:18時
集合場所:下記URLのハングアウト(https://meet.google.com/XX)
タイムテーブル:
18:00 ハングアウトに集合
18:10 乾杯!
18:15 1stオンライントーク
19:00 2ndオンライントーク
19:45 全員でレクリエーション
20:15 終了
※一部改変してあります
(2)「声がかぶって気まずい…」をなくすには「3〜5人ずつの班割り」
さらに、大人数をオンラインで繋いだときに厄介なのは、「みんなで喋るとわけがわからなくなる」ということだろう。30人が一緒の部屋にいては、それぞれの表情もまともに見られないし、当然声もかぶる。結局、盛り上げ役の人だけが話してあとは全員聞き役という、さながらプレゼンテーションのような場になってしまう。
そこでおすすめしたいのが、3〜5人ごとに班を分け、それぞれに部屋を用意すること。
これも幹事の事前準備のひとつ。
通常の飲み会でも、くじびきで席を決めることがあるが、そのオンライン版だ。今回は全社横断飲みなので、できるだけ部署がばらけるように調整されていた。
集合場所
https://ift.tt/3eJq6CT1st(18:15〜19:00)
A班 山田 鈴木 斎藤 https://ift.tt/3eJq6CT
B班 XX XX XX https://ift.tt/3eJq6CT
C班 XX XX XX https://ift.tt/3eJq6CT
D班 XX XX XX https://ift.tt/3eJq6CT2nd(19:00〜19:45)
A班 XX XX XX https://ift.tt/3eJq6CT
B班 XX XX XX https://ift.tt/3eJq6CT
C班 XX XX XX https://ift.tt/3eJq6CT
D班 XX XX XX https://ift.tt/3eJq6CT
組み合わせが決まったら、あらかじめ、それぞれにハングアウトのURLも割り振っておく。途中で班替え(=席替え)をしても良い。
この人数であれば、みんなが均等に話すことができるし、喋っていないあいだもきちんと画面に姿が映るので、うなずくだけでも存在感が出る。まるで一緒にひとつの卓を囲んでいるような雰囲気。違和感がない。
ただし、遅刻者が多かった班は、しばらくサシ飲み状態だった……というハプニングも。
ちなみに、初めましての社員同士でも気まずくないように、幹事からトークテーマ案も提示されていた。最初はそれが助けになったが、場があたたまってきたあとは自由に盛り上がり、離れるのが名残惜しいという班も。いつまで経っても1stラウンドの部屋から出てこない班は、幹事が突撃し強制終了させていた。
みんなの表情もよく見えて話しやすい(※スクリーンショットの一部を加工しています)。
著者提供
(3)幹事以外は全員ミュート!乾杯・締めのコツ
とはいえ、少人数に分かれた部屋で話をするだけでは、全社イベントとは言い難い。せめて乾杯はみんなで。ということで、最初と最後はみんなで同じ場所(同じURL)に集まるのが楽しい。
ただし、ここで全員がそれぞれに声を発してしまってはカオスだ。
そこで、集合部屋では発言を許される(=マイクオン)のは幹事のみ。他はみなミュート(消音)を徹底したい。幹事の指示にしたがって、許された人だけは、適宜マイクをつけて喋ることができる。例えば、乾杯の発声をする人など。
「幹事以外ミュート」ルールは、開始前に周知しておくのが、会をオンタイムで進めるコツ。
集合部屋に続々と入室。ミュートにしていく(※スクリーンショットの一部を加工しています)。
著者提供
(4)拍手絵文字で盛り上がろう。チャット機能の活用法
声を発することができない分、参加者はチャット機能を駆使することで、場を盛り上げる。
ライブ配信のコメント欄の要領で、拍手(絵文字でも、ニコニコ動画風に「8888」でも)を送ったり、幹事の発言に愛ある野次を飛ばしたり。幹事が、随時そのチャット発言を拾うことができれば、双方向のコミュニケーションも成り立つ。
チャット欄は騒々しくてもアリ!(※スクリーンショットの一部を加工しています)。
著者提供
(5)チャット機能を生かしたレクリエーションも
さらに、チャット機能を使ったレクリエーションを用意するのも良いだろう。
筆者が参加した会では、締めの全員集合タイムに、幹事が出したお題にみなが一斉にチャットで答える、その回答を全員で揃えられるようにする、というゲームが行われた。
声を使わずに、しかし全員が一斉に投稿できる機能だからこその遊び。2度の少人数飲みを経て酔いがまわっているメンバーもおり、盛り上がって、会はお開きとなった。
これは練習問題。他愛ないゲームで盛り上がる(※スクリーンショットの一部を加工しています)。
著者提供
まとめ:いつもの「場の作法」を、オンラインの状況に「翻訳」して明文化する。
以上、筆者が社内で体験した「大人数オンライン飲み会」に散りばめられていた工夫を紹介した。
リモート勤務は、仕事場所が家であるだけで、業務自体がラクになるわけではない。同じように大人数の飲み会も、オンラインだからといって準備や気配りゼロで臨めば決してうまくは回らない。通常の飲み会と同じように、場を整え、仕切る「幹事」の存在は尊いことを実感した。
そしてそもそも、実はこれらの工夫は、通常の飲み会で無意識的に行われている「場の作法」を、オンラインに「翻訳」したものだといえるかもしれない。
幹事が手を鳴らしたら黙る。乾杯の挨拶は傾聴する。会話を回すには卓ごとに小さな輪を作るのが良い……。それぞれをオンラインに置き換え、「オンラインならではの場のルール」を明文化することで新たな作法が生まれ、居心地がよい時間が続く。
リモート勤務においては、仕事中も、同僚・上司部下とのコミュニケーションに苦労する人も多いだろう。オンライン飲み会を円滑にする「作法の翻訳」。ここには、昼間の業務に生きるヒントも隠されているかもしれない。
(文・廣安ゆきみ、編集・西山里緒)
廣安ゆきみ:1991年早生まれ。東京大学卒業後、出版社勤務を経て、READYFOR(株)のキュレーターに。アート部門を立ち上げ、現在は主に芸術・文化に関わるクラウドファンディングプロジェクトを担当。ITベンチャーでの日々の経験と、寄付や支援など新しい形のファンドレイジング(資金調達)etc.について記事を書きます。趣味は酒と小説と美術館、散歩、そのために旅行。
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