陸上自衛隊木更津駐屯地（木更津市）を舞台にした米軍の輸送機オスプレイの次期定期機体整備計画。防衛省の担当者は八日、木更津市と市議会に説明に訪れ、安全性に問題はないと主張したが、具体的な根拠を欠き、一部市議が「勝手に決められては困る」と批判する一幕もあった。
同省の担当者ら七人は渡辺芳邦市長に市長応接室で面会。整備対象となるオスプレイの機体数は陸自と米軍合わせて最大十機に増えるものの、一機当たりの工期が延長されることになり、騒音や墜落の危険性が懸念される試験飛行の回数は、当初より必ずしも増加しないと説明した。これまでの米海兵隊オスプレイに加え、海軍用のＣＭＶ２２オスプレイの整備も検討しているとの説明も受けた。
渡辺市長は「市民の安全・安心の確保のため、今後も定期機体整備の状況を注視する」とコメントした。
同省担当者らは続いて市議会基地政策特別委員会協議会に出席。議員からは安全性や地域振興策に関する質問が相次いだが、具体的な数値は示されなかった。
永原利浩委員長は「負担が増えないというのなら納得のいくデータを示してほしい。それを出せないと、もめることになる」と、引き続き同省から説明を受ける考えを示した。
この後、陸自オスプレイの暫定配備に伴い、市民の懸念事項を話し合う「木更津駐屯地に関する協議会」の概要案が示され、大きな異論は出ず、認められた。今月下旬に第一回の協議会を開く。 （山田雄一郎）
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オスプレイ整備 木更津市議「勝手に決めるな」 防衛省説明 安全性、具体的根拠欠く - 東京新聞
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