マリナーズの会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏(47)が7日(日本時間8日)、シミュレーションゲーム(特別ルールの紅白戦)に“出場”した。
背番号「51」のユニホーム姿で、まずは右翼の守備に就いた。その後、借り物のヘルメットをかぶり、打席に向かった。対戦相手は、開幕投手に決まっているエース左腕のマルコ・ゴンザレス投手。
初球のボールを見逃し、2球目はファウル。3球目の際どいボール球には、しっかりとバットが止まり、自ら「グット・アイ(いい選球眼)」と声を出すと、見守っていた菊池雄星投手(29)ら関係者から笑い声が上がった。
4球目はファウルで、カウント2-2からの5球目のカットボールを打った結果は左飛となった。
この日の出場は、サービス監督からの強い要請だった。「朝、(クラブハウスに)来てから言われました。想定外ですよ」。それでも、凡退した直後は悔しそうで「そりゃ、負けたくないという気持ちになりますよ。本能ですからね」と苦笑いを浮かべた
今キャンプは、コロナ対策のため、各球団とも例年より招待選手の人数を限定。チームが敵地へ遠征した際、居残り組の選手が不足する状況となったため、この日はイチロー氏のほか、中堅を守ったマイク・キャメロン氏(インストラクター)らOBが助っ人として加わった。
今後も出場する可能性があるだけに、打撃練習を継続することについて「そのためじゃないですけどね。やっていれば、こういう時にも対応できますから」と、意欲? を見せていた。
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