U-24日本代表は26日、味の素スタジアムで行われる国際親善試合でU-24アルゼンチン代表と対戦する。相手は東京五輪・南米予選を1位で通過した難敵であるが、横内昭展率いるチームは果たしてどのようなパフォーマンスを披露するだろうか。
2021年03月26日(Fri)6時00分配信
旗手怜央は登録こそMFだが…
U-24日本代表は26日、味の素スタジアムで行われる国際親善試合でU-24アルゼンチン代表と対戦する。
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メンバー発表は19日に行われた。ボローニャで活躍する22歳の冨安健洋はA代表での招集となったが、久保建英や三好康児、板倉滉、そして三笘薫といった選手が順当に名を連ねている。かなり期待の持てる面々が揃ったと言えるだろう。
五輪南米予選を1位で通過した強敵U-24アルゼンチン代表との試合は、東京五輪でメダル獲得を目指す若き日本代表戦士たちにとって貴重なものとなることは間違いない。内容ももちろん大事だが、何よりも結果にこだわっていきたいところである。
これまでチームは3-4-2-1をメインに取り組んできたが、今回のU-24アルゼンチン代表戦はA代表と同じく4-2-3-1を採用すると予想する。では、ここからはスタメン案を紹介していきたい。
GKはサンフレッチェ広島の大迫敬介だ。沖悠哉や谷晃生もそれぞれ魅力的なポテンシャル兼ね備えているが、A代表でのプレー経験も持つ大迫が正守護神争いを一歩リードしていることは間違いない。ピッチに立つ可能性は高いだろう。
センターバックは渡辺剛と板倉滉だ。対人守備が自慢の前者は昨年のAFC U-23選手権でゲームキャプテンを担い、所属するFC東京では副キャプテンを務めているなど、代表、クラブの両方で着実に存在感を強めている。後者はこのチームを立ち上げた当初から主力としてプレーしている存在。所属するフローニンヘンでのハイパフォーマンスを見ても、ぜひ出場してほしいと思える選手だ。
右サイドバックは菅原由勢でどうだろうか。所属するAZでは絶対的な主力というわけではないが、出番を得ればしっかりと高いレベルで仕事を果たしている。激しいポジション争いの中で着実に成長しているだけに、代表でも長い時間見ておきたい。
そして左サイドバックだが、旗手怜央の抜擢は有りだろう。ご存じの通りもともとはオフェンスの選手で、今回の登録もMFであるが、所属する川崎フロンターレでは今季、左SBとして非凡なクオリティーを示し続けている。よりレベルの高い相手にも左SBとして通用することが証明されれば、日本代表にとっても大きな収穫になるはずだ。
三好康児、久保建英、三笘薫の2列目を
ダブルボランチの一角には中山雄太が入るだろう。当初は少し不安定なプレーも見られたが、ここ最近はA代表での出番を重ねた影響もあるのだろうか、安定感が増している。このチームを牽引するリーダーということを考えても、やはりピッチには必要な存在と言えるだろう。
川崎Fで好調を維持する田中碧は昨年行われたAFC U-23選手権で一発退場があったため、今回のU-24アルゼンチン代表戦は出場停止となる。そのため、北海道コンサドーレ札幌の田中駿汰を中山の相方に推す。派手なプレースタイルではないものの、対人守備の強さがあり、鋭いクサビのパスで攻撃のスイッチを入れられる点が大きな魅力。もう一人の田中にプレッシャーを与えるほどの輝きを放ってほしいところだ。
右サイドハーフは三好康児でどうだろうか。一昨年のコパ・アメリカで証明した通り、ボールに触れてリズムを作ったり、個人で果敢に仕掛けられるスタイルは対戦相手の大きな脅威となるはず。所属するロイヤル・アントワープでは新型コロナウイルスに感染、監督交代の影響により輝きを失っているが、だからこそU-24代表チームでは非凡なパフォーマンスをみせてほしいところだ。
トップ下には久保建英を推す。三好同様、所属クラブでハイパフォーマンスを示せているとは言い難いが、技術力の高さはこのチームにおいてやはりトップクラス。個で仕掛けられる両サイドハーフを活かすという意味でも、味方とボールを交換しながらゴールに進める久保をより多くの選択肢が持てる中央に置く意味は、決して小さくないはずだ。
そして左サイドハーフはJリーグで絶好調の三笘薫だ。恐らく、今回のU-24日本代表において最も注目されている存在ではないか。ファウルでしか阻止できないような鋭いドリブル、そこから魅せる仕上げのクオリティー。この特長がU-24アルゼンチン代表という力のある相手にどこまで通用するのか。ここは何としても見ておきたいポイントだ。
その2列目に劣らぬ輝きを放ってほしいのが田川亨介だ。FC東京では今季、公式戦6試合に出場してすでに4得点と好調を維持している。スピードを活かした推進力や後ろの選手を助けるアグレッシブな守備もストロングポイントだが、今回の試合でもやはり「ゴール」という部分に強いこだわりを持ってプレーしてほしいところだ。
【了】
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