【アナハイム(米カリフォルニア州)20日(日本時間21日)=斎藤庸裕】投打のリアル二刀流翌日に打者で出場したエンゼルス大谷翔平投手(26)が、7試合ぶりのノーヒットに終わった。ツインズとのダブルヘッダー第1試合は先発メンバーから外れ、今季初の欠場。第2試合に「2番DH」で出場も、3打席連続の空振り三振を喫した。米メディアからも疲労を指摘する声が上がる中の出場で、3打数無安打。チームの勝利には貢献できなかった。

大谷のバットが何度も空を切った。第1打席、第2打席は右腕ベリオスの内角低めのカーブに2打席連続三振。第3打席は左腕ロジャーズのスライダーに対応できなかった。計4度スイングしたが、全て空振りだった。前日のインディアンス戦はリアル二刀流として投打で出場。ダブルヘッダーで行われたこの日の第1試合で今季初の欠場となったものの、第2試合には出場した。7イニング制とはいえ、登板翌日の出場には変わりない状況で、結果は出なかった。

この日の第1試合前、マドン監督は「2試合とも出場はさせたくなかった。それだけ。ベリオスに対してプレーさせたい」と、第2試合に起用する理由を説明したが、これで今季登板翌日の打撃成績は6試合で18打数3安打の打率1割6分7厘、1本塁打、3打点で10三振となった。12日のアストロズ戦とこの日の直近2試合に限れば、7打数無安打で5三振とパフォーマンスの質が落ちている。

前日の登板では直球の球速も低下した。これを受けて、米メディアからは休養に関する質問も相次いだ。体の状態についてマドン監督と大谷が話し合い出場を決める方針となっているが「それ以外の項目はないのか」と問われた同監督は「彼との対話を続けていきたい」と、従来の方針を継続する考えを示した。チームは主軸のトラウトが負傷のため不在で、大谷の打撃力が必要な状況でもある。21日からはア・リーグ西地区2位アスレチックスと3連戦。同監督は「おそらく全試合に出場すると思う」と明かした。