
「お酒は飲めば飲むほど強くなる」という通説があります。実際、お酒を飲み始めてから年月を経るにしたがって強くなったように感じた経験のある方もいらっしゃるでしょう。その通説が生理学的に正しいのか、「強くなった」と感じさせる理由は何なのかを解説します。
Q.お酒は飲めば飲むほど強くなるって本当?
A.強くなることはない お酒を飲むと、そのお酒に含まれるアルコール(エタノール)は食道や胃を通り、小腸から吸収された後、主に肝臓で分解されます1)。お酒に強いかどうかは、この肝臓で分解されるスピードが速いかどうかに大きく左右されます。 アルコールの分解には、体内の色々な「代謝酵素」が関わっていますが、主に「エタノール」は【1】アルコール脱水素酵素と呼ばれる酵素で「アセトアルデヒド」に代謝されたのち、最後は【2】アセトアルデヒド脱水素酵素によって「酢酸」になります。
この【1】や【2】の酵素の”強さ”は基本的に遺伝によって決まるため、お酒を飲む習慣や、一時的にお酒をたくさん飲む訓練などによって大きく変わるものではありません。
厳密には他にも様々な要因が複雑に関係していますが、たとえば【1】も【2】も速い人は、お酒を速いペースで飲んでもあまり酔っ払うことがなく、しかも二日酔いにもなりません。そのため、必然的にお酒を飲む量も多くなり、肝臓を壊したりしやすい傾向にあります。
一方、【1】は速いのに【2】が遅い人の場合、「エタノール」はすぐに代謝・分解されますが、「アルデヒド」は蓄積しやすい傾向にあります。つまり、お酒を飲んでもあまり酔っ払うことがなく、顔が赤くなったり、動悸がしたり、吐き気がしたりといった不快な症状がすぐに現れます2)。そのため、このタイプの人は基本的にあまりお酒を好んで飲むことをしない傾向にあります。
実際、日本人の75%は【1】が遅いタイプ、25%が【2】が遅いタイプで、【1】も【2】も大半が速いタイプの欧米人とは大きく異なっています。また、日本人の進化の歴史上、遅いタイプが何らかの理由で有利に働いて、遅いタイプを持つ人が徐々に増えてきた、という研究結果も発表されており、日本人らしさと関連する広範な食習慣(飲酒歴・飲酒量・コーヒー・緑茶・牛乳・ヨーグルト・納豆・豆腐・魚)と関係があることが明らかになってきています。3)
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