保育園民営化を不安視 目黒区 保護者ら、区民説明会で - 東京新聞

　目黒区が進める区立保育園の民営化計画をめぐり、素案についての区民説明会が十日、区中小企業センターと緑が丘文化会館の区内二カ所で開かれた。参加した保護者らからは、民営化を不安視する声があがった。

　説明会は約一時間で、報道関係者には非公開。区の担当者らが素案を説明後、質疑応答を行った。参加者によると「民営化で環境が変わる。子どもへの影響をどう考えるのか」などの質問があがった。

　これに対し、区の担当者は「これまで民間事業者の保育士と区の保育士が一定期間、合同保育を行うなどして引き継いできた。今回も子どもへの影響に配慮していく」と説明したという。

　区は「区立保育園の民営化に関する計画」に基づき、四月までに五つの保育園を民営化。区立は十七、私立は八十園となった。さらに区は民営化を進めようと計画を改定。素案では「老朽化した施設について優先的に民営化を検討する」とし、区立ひもんや保育園などを民営化し、将来、区立は十園にする方針。

　説明会は十七日にも実施予定だったが、十二日に四回目の緊急事態宣言が発令されるため延期となった。新たな日程は未定。（山下葉月）

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