今年8月、アーセナルは開幕3連敗を喫し、批判にさらされていた。テクニカル・ディレクターを務めるエドゥは、ちょうどこのタイミングで英衛星放送スカイスポーツの独占インタビューに応じ、次のように語った。
「アーセナルに加わった選手たちを一緒にプレーさせたい。開幕3連敗に心を痛めているのは事実だが、彼ら全員がピッチに揃った時に、我々を判断してほしい。その後なら批判されても構わない。その時にジャッジしてほしい」
3連敗中の得点はゼロで、失点は9。クラブ史上67年ぶりの開幕3連敗にミケル・アルテタ監督の解任論が湧き上がり、選手補強の実務を担うエドゥも非難の的になった。
しかし43歳のブラジル人TDは、インタビューで何度も同じ説明を繰り返した。批判するなら、フルメンバーで戦えるようになってからにしてくれ──。「離脱中のケガ人」と「8月に入った新加入選手」がピッチに揃ってからが真の勝負だと、そう主張した。
エドゥに対しては、その手腕に懐疑的な意見もあった。原因は、昨夏の移籍市場における補強の失敗だ。
エドゥが契約をまとめたブラジル代表FWウィリアンは、即戦力として期待されながら、わずか1ゴールと完全な期待外れに終わった。チームは昨シーズンを失意の8位でフィニッシュし、ブラジル人MFもたった1年で放出。「欧州クラブで働いた経験も、ヨーロッパの移籍市場で実績もないエドゥが、どこまでやれるか未知数」とするスカイスポーツの見方は決して間違いではない。
夏の移籍市場で獲得した6人はすべて20代前半
そのエドゥとアルテタ監督が今夏市場で獲得したのは6人。MFマルティン・ウーデゴール(22)、DFベン・ホワイト(23)、GKアーロン・ラムズデイル(23)、DF冨安健洋(22)、MFアルベール・サンビ・ロコンガ(21)、DFヌーノ・タバレス(21)である(※年齢は移籍決定時)。いずれも20代前半の若手だ。
その理由について、エドゥはインタビューで次のように説明した。
「23歳以下の選手6人と契約した。この6人の補強には非常に重要な意味がある。通常、選手補強は一回の市場だけで良し悪しを評価されがちだ。しかし、我々はもう少し大きな枠組みで捉えている。チームの強化計画をスタートしたのは1年前。今はまだチームの基盤作りに集中しているのだ。
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