いよいよ今日6日からセ・パのクライマックスシリーズ(CS)のファーストステージが開幕する。3試合制で行われセ・リーグは甲子園で2位の阪神と3位の巨人、パ・リーグは千葉のZOZOマリンで2位のロッテと3位の楽天の激突となり、それぞれ勝ち上がったチームが10日より、セの覇者ヤクルト、パの覇者オリックスと6試合制のファイナルステージで対戦することになる。巨人、ヤクルト、楽天、西武で参謀を務め、セ パの野球を熟知している現在新潟アルビレックスBC監督の橋上秀樹氏にCSの展開予想を聞いた。今回はセ・リーグ編。弾き出された日本シリーズ進出チームは?
CS初戦は阪神・高橋vs巨人・菅野
伝統のTG戦がCSのファーストステージで実現した。今季のレギュラーシーズンでは13勝9敗3分けと14年ぶりに巨人に勝ち越した阪神は、初戦の先発に間に合うかどうか不安視されていた左腕の高橋を送り出す。今季は出遅れて7試合の登板に留まったが、4勝2敗、防御率1.65の成績で対巨人戦に限ると、2試合、16イニング無失点、24奪三振とまったく打たれていない。対する巨人は、エースの菅野。今季は6勝7敗、防御率3.19と不本意な結果に終わったが、9月以降に4勝で10月は4試合に投げ防御率1.88と調子を取り戻しつつある。 第2戦も阪神は今季13勝6敗とチームの勝ち頭で対巨人の防御率が2.25だった青柳をぶつける予定。一方の巨人も11勝9敗とチームの勝ち頭で対阪神には4勝0敗、防御率1.45と相性のいい左腕の高橋優を予定している。 橋上氏は、CSで巨人の“下剋上“は難しいという予想をしている。 「CSは投手戦になる傾向が強い。試合間隔があくことによる打者の試合勘、投手の疲労解消などの影響だろう。後半戦は両チーム共に打線が不調だったからよりロースコアの決戦になる可能性が高く、投手力が上のチームが有利となる。そうなると阪神が上。特に高橋に使えるメドが立ち、しかも初戦に持ってくることができたのが大きい。高橋、青柳、もし3戦目にもつれこんでもガンケルがいる。加えて、岩崎、スアレスの8、9回を締めるブルペン陣は、今回、CS出場を決めたセパ6チームの中で安定度は一番。一方の巨人は菅野が終盤に持ち直したといえどつけいるスキはある。2番手は高橋なのか、戸郷なのか、誰を持ってくるかわからないが、誰が来ても阪神との先発陣とのマッチアップでは力は落ちる。ブルペンもビエイラにつなぐまでの布陣も不透明だ」 橋上氏は、ロースコアの投手戦となることを予想し、先発、ブルペン陣共に層も質も充実している阪神に分があるとの予想をした。
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