原発事故のあと福島県内の特定の地域で発生した高濃度PCB廃棄物を室蘭市で処理する国の計画をめぐり、2日夜、住民説明会が開かれ、参加者からは処理への不安を訴える意見が相次ぎました。
環境省は、東京電力・福島第一原子力発電所の事故のあと福島県内の「汚染廃棄物対策地域」で発生した有害物質のPCB=ポリ塩化ビフェニルを含む廃棄物について今年度以降に室蘭市にある国の施設で処理する計画を示しています。
室蘭市では2日夜、ことし7月以来となる2回目の説明会が開かれました。
この中で環境省の担当者は、表面の汚染濃度が高い廃棄物が見つかった場合には削り取り放射性物質による影響がないことを確認した廃棄物しか運び込まないとして住民に理解を求めました。
これに対し参加者からは「国の説明は信用できない。不安の中で生活したくない」とか「廃棄物を動かさないで解決方法を考えられないのか」といった厳しい意見が相次ぎました。
参加した70代の男性は「放射能の問題は難しくてよく分からないが不安はある。国の説明で不安は解消されなかった」と話していました。
環境省廃棄物規制課の神谷洋一課長は「いつ処理を始めるかは決まっていない。地元の理解を得るために全力で対応したい」と話していました。
からの記事と詳細 ( 根強い不安の声 室蘭で福島PCB廃棄物処理の住民説明会|NHK 北海道のニュース - nhk.or.jp )
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