給与の未払いなどを理由に教職員が授業のストライキを起こした私立和歌山南陵高校(日高川町)を巡り、静岡、和歌山両県は24日、高校を運営する学校法人南陵学園(静岡県菊川市)に立ち入り調査を行った。ストの経緯や他の未払い金の有無などについて法人関係者から聞き取り、必要に応じて法人を指導する。高校の生徒の保護者や教職員からは、安定した学校運営を願う声が上がった。
静岡、和歌山両県の職員らは24日午前、学校法人を訪れた。調査には両県から計7人が参加。ストの経緯などについて法人関係者に聞き取った。静岡県の担当者は「正確に実態を把握するため、調査を尽くしたい」と話した。
高校のある教職員は、立ち入り調査について「徹底的に調べて全てを明らかにしてほしい」と話す。
未払いだった4月分の給与は今月20日に支払われたが、立て替えた出張費が数か月分、未払いといい「生活は苦しい」とこぼす。一方で生徒を指導する責任を感じており、「問題は山積しているが、生徒第一の精神で取り組んでいきたい」と前を向いた。
法人の小野和利理事長は立ち入り調査の場には姿を見せなかったという。別の教職員は「学校の先行きが不透明な状況の中で、多くの保護者は法人に不信感を持っている。小野理事長は逃げずに、保護者や教職員への説明の場を早急に設けるべきだ」と語った。
高校に通うある生徒の40歳代の母親は「子どもは普段とあまり違った様子を見せていないが、内心は不安だと思う。今回の立ち入り調査をきっかけに、子どもたちが安心して通えるような学校に変わってほしい」と訴えた。
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