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Saturday, May 21, 2022

富山・細入地域再編説明会 住民が危惧 小中校なくなれば 過疎化加速の恐れ - 中日新聞

再編案について意見を述べる住民=富山市楡原の神通碧小で

再編案について意見を述べる住民=富山市楡原の神通碧小で


 富山市の小中学校再編計画に関する地域説明会が二十一日、細入地域であった。計画通りに再編が進めば、同地域からは学校がなくなる想定で、地元住民からは過疎化の進行を懸念し、学校の存続を強く求める声が相次いだ。

 市教委は、児童・生徒数の減少が見込まれる小規模校二十七校を再編対象に選定。同地域唯一の小中学校である神通碧小と楡原中は、大沢野地域にある学校との統合案が示されている。地元自治会の関係者は昨年、統合に反対する署名簿を市教委に提出。義務教育学校への移行を求めている。

 同小で開かれた説明会には、約百五十人が出席。猪谷地区に住む男性は「地区では空き家が増え、住民も少なくなっている。学校がなくなれば、本当に過疎化が加速していってしまう」と危惧した。

 娘を同小に通わせる男性は、「子どもが減少するのを指をくわえて見ているのではなく、人口が増えるように知恵を絞るのが、行政の責任なのでは」と語気を強めた。

 同小は、岐阜県飛騨市の一部地域からも児童を受け入れている。PTAの男性は「学校が遠くなると、通学が大変になる。特に雪がひどい時は、安全面で心配だ」と述べた。

 富山市教委の砂田友和事務局長は「会場で出た意見を踏まえて、今後も議論を深めていきたい」と語った。

  (山岸弓華)

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