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Tuesday, August 16, 2022

本業と副業を両立させる秘訣とは?大手人材会社社員が見つけた新しい働き方・前編| - @DIME

■連載/あるあるビジネス処方箋

今回から、3回連続で副業をテーマにインタビュー取材をした内容を紹介したい。

人材紹介会社・パーソルキャリア(正社員4268人)の広報担当・矢儀田 汐理(やぎた・しおり)さんは本業の一方で、2017年から副業をしている。特に異業種の大企業、中堅企業、ベンチャー企業、地方自治体の広報業務を請け負う。報酬は、多い月で本業の給与を上回る場合もあるという。矢儀田さんに、副業を成功させる秘けつを伺った。

◆矢儀田 汐理(やぎた しおり)
2011年、新卒でパーソルキャリアに入社。法人営業に配属。主にIT領域の営業を担当。2014年に半期MVP受賞。2015年には事業部内での顧客満足度評価1位を獲得。2016年にキャリアアドバイザーの職種に異動し、個人のキャリアカウンセリングなどに関わる。2017年に広報に異動。社内広報、社外広報を兼務し、現在はパーソルキャリアとグループ会社のベネッセi-キャリア広報を担当。

趣味:ゴルフ、釣り、映画やミュージカル鑑賞、漫画、ゲーム、おいしいごはんを食べること など

本業の仕事にも生かすことができると副業を開始

Q、副業をはじめたきっかけをお教えください。

2017年に異動希望が叶い、広報担当になった時、スキルをできるだけ早く身につけたいと思ったのです。社内で仕事をしながらも、社外で活躍する広報の経験者から学ぶ機会を増やしたほうが、マスターするスピードが速くなると考えました。異業種の企業とも接しますから、それまで以上に広い視野に立ち、本業の仕事にも何らかの形で生かすことができると思ったのです。

その頃すでに副業を認める制度が社内にあり、一部の社員が活用していました。私も挑戦してみようと思い、上司に「異業種で、経験が豊富な社外の広報の方々にと一緒に仕事をして学びを得たい。そのほうが、部署や会社にとってもメリットがあります」と説明しました。「業務に支障がなければ、いいよ」と認めてくれたのです。

まず、社内外の友人や知人に「異業種の広報担当で、優秀な方を知りませんか?」などと尋ねました。紹介してもらえると、先方にすぐにコンタクトを取り、仕事について聞いていました。

特にお世話になったのは、2人の方です。いずれも法人営業にいた頃からの知人で時々、食事をする機会がありました。ともにフリーランスの立場で広報やマーケティングの仕事をしていて、様々な業種の多数の企業や団体から業務を請け負っていました。

例えば、了解をいただいたうえで2人のクライアント企業との打ち合わせに参加したり、マスメディアへのリリースやプレゼンテーションの資料を作ったりしました。新聞や雑誌、ニュースサイトの担当者のところへ伺い、クライアント企業の新しい商品や製品、サービスの説明をすることもあります。週に3~4日、1回につき平均1~2時間程、そばについて学びました。1人には約半年、1人には2年程お世話になりました。

2人のお陰でしだいにスキルを身につけ、企業から業務委託という形で仕事を請け負う機会が増えてきたので2018年前後からは徐々にひとりで対応しています。副業時は、個人事業主(自営業)となります。今も2人には教えていただいたり、一緒に仕事をしたりする機会はあります。

Q.当時、報酬はどのようになっていたのでしょうか?

私としては「2人が先生で、私が生徒」といった意識でいましたから、「無報酬で構いません」と言っていました。「そういうわけにはいかない」ということで、受け取るようになりました。あの頃は、月に平均で数万円だったと思います。その後、仕事は増え、現在は本業の給与(基本給)よりも副業の報酬額が多い月があります。

Q、時間のやりくりは、どうしているのでしょうか?

2017年の時点でパーソルキャリアは、フレックスタイム制を導入していました。始業や終業は上司の了解を得たうえで、個々の社員が決めることができます。私の場合は午前7~8時に出社し、夕方早めに退社して時間を作ったり、昼の休憩時間の一部を副業の打ち合わせに使うこともありました。午後の2時間程を使い、副業のクライアント企業に出向くケースもあります。

こういうやりくりは、現在も変わりません。本業や私生活にマイナスの影響はありません。本業の月平均残業時間は、20時間程です。週に4~5日は本業を終えた後、社外の企業の人たちと食事をしたり、お酒を軽く飲みます。1か月先までは、夕方以降は「会食のスケジュール」で埋まっています。この場で本業や副業の新たな仕事に結びつくことがあるのです。営業をするためにお酒を飲むんじゃないですよ。楽しいし、好きなんです。

☆☆☆

副業として現在関わっている企業の一部

・株式会社イトーキ
老舗のオフィス家具メーカー。近年は多様な働き方に合わせて、テクノロジーを活用したプロダクトの開発も行なっている。広報業務に従事。

・株式会社ギフトパッド
ソーシャルギフトとカタログギフトを掛け合わせた新しいプラットフォーム事業を展開している。広報業務に従事。

・株式会社プラザクリエイト
写真事業からスタートしたプラザクリエイトは、モバイル事業、ソウゾウ事業と事業を拡大し、DIYキットブランドの「つくるんです®」など、様々な新規事業に着手している。広報業務に従事。

・MOSH 株式会社
個人がネットでサービス販売できるサービスECプラットフォーム「MOSH 」を運営。広報業務に従事。

・株式会社テレビ東京
テレビ東京の番組とコラボした就活オンラインサロン「STEAMファクトリーHOPEZ」を運営。そのほか番組への制作・キャスティング支援なども実施。

上記のほか、複数社の広報業務に従事する。

次回(その2)に続く。

文/吉田典史

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