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Wednesday, September 14, 2022

保護者有志「早く説明会を開いて」和歌山南陵高校の校長に申入書:朝日新聞デジタル - 朝日新聞デジタル

 教職員給与の遅配や授業の「一部休止」があった私立和歌山南陵高校(日高川町)の保護者有志4人が13日、学校を訪ねて校長あての申入書をだした。保護者全員を対象とした説明会を早く開いてほしいという願いを伝えた。

 提出後に報道各社の取材に応じた保護者2人によると、書面と口頭とで伝えたのは2点。ひとつは、就学支援金の不適切なあつかいがあったことや、修学旅行に行けるのかと心配している生徒がいることから、2021年度の事業・収支・会計監査の3報告書の開示を求めた。

 もうひとつは、全保護者が入会金と会費を納めている保護者会の機能回復だ。学校関係者によると、保護者会の活動はここ数年停滞していて、一連の問題が発覚したあとも開かれていない。有志4人は、ほかの保護者と連絡を取りあいながら役員を選考する動きを進める考えも伝えた。

 取材に応じた2人によると、申入書を受けとった教頭ははっきりと答えず、学校を運営する学校法人南陵学園(静岡県菊川市)と相談するということだった。同法人は8月26日付保護者むけ文書で9月中に保護者会を開くと約束している。

 保護者2人が取材に語った思いをまとめると、「学校に不信はあるけれども、生徒と先生にとって安全・安心の教育の場とするために協力したい」だ。

 ひとりは、学園長として残っている前理事長が、マスコミ報道を理由に説明会を開いておらず、説明責任を果たしていないことを不信の理由にあげた。もうひとりは「学校任せにしてきたから学校ばかりを責められない。今回の申し入れを第一歩として、いっしょになってよりよい学校にしていきたい」と語った。

 2人は「子どもには学校生活を楽しんでほしい」「南陵を卒業させたい」とも語って学校存続の願いをにじませた。今回の申し入れが、ほかの保護者が積極的に声をあげることにつながってほしいとも語った。(下地毅)

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