大量の産業廃棄物が不法投棄された香川県の豊島で、廃棄物が投棄された処分地を住民に返還するための整地工事が始まります。
県の一連の処理事業は大詰めを迎えることになりますが返還の条件の１つとなっている、地下水基準の達成のめどはたっておらず、返還できる時期は未定です。
香川県土庄町にある豊島では、不法投棄された産業廃棄物の処分地からの搬出はすでに終わっていますが、地下水の浄化で穴などが残る状態になっていて、住民側との合意に基づき、県が危険の無い状態に整地したうえで、住民側に返還することになっています。
このうち汚染された地下水の処理のために作られた人工の井戸などの撤去がすでに始まっていますが、２１日からは、凹凸ができた状態となっている土地をなだらかにする整地工事が始まります。
県は、処理事業に関して国からの財政支援が受けられる今年度末までに大がかりな工事を終えたい考えで、一連の処理事業は大詰めを迎えることになります。
一方、住民への返還に向けては、処分地の地下水を飲み水として飲み続けても健康に問題ない程度とされる「環境基準」を達成する必要がありますが、めどはたっておらず、住民に返還できる時期は未定です。
からの記事と詳細 ( 豊島 整地工事開始で処理事業大詰め 住民への返還時期は未定｜NHK 香川県のニュース - nhk.or.jp )
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