大阪ニュース
2020年6月6日
東大阪市は同市布市町の道路脇に、1974年の下水道工事中に偶然見つかった縄文時代のマッコウクジラの骨の出土地であることを示した、新たな説明板を設置した。30年以上前から、別の場所に誤った内容のまま説明板が立っていた経緯があり、郷土史家や地元関係者が「町おこしに生かしたい」と歓迎し、さらなる顕彰に意欲を見せる。
新設された説明板を視察する近藤さん、足代さん、鳥山さん(右から)=東大阪市 |
旧説明板は、87年から同じ町内の布市自治会館の敷地にあったが、日に焼けて説明文や図解が分からないほど劣化していた。
昨年4月、郷土史家で「猪飼野探訪会」代表の足代健二郎さん(77)=大阪市生野区=は、見学会の下見として現地を訪問。消えかかった説明文に興味を持ち、市文化財課の協力を得て骨出土の経緯を調査した。
説明板に記されていた出土地の位置が誤りである点に気付き、市に再調査を依頼した結果、正しい位置が約100メートル南であることが特定できた。
足代さんは「誤った出土地が定着し、歴史ウオーキングなどでも案内されている」と指摘し、説明板の刷新と移設を希望。市も緊急性が高いとの認識で推し進めた。
クジラにちなむ建物デザインで知られる、市民交流施設「東大阪市日下リージョンセンター」(日下町)企画運営委員会の近藤哲二事務局長(72)らも、足代さんや関係者とともに縄文クジラを生かした、歴史ある町のアピールについて話し合う準備も進めていた。
近藤さん、足代さんと同センター広報部の鳥山昭彦さん(85)は、このほど新たな説明板を視察し、金属面のエッチング加工で劣化しにくい点を高く評価。しかし、設置場所は以前からごみの不法投棄や雑草が目立つ。「普段からきれいな場所であれば、ごみは捨てられない」と、管理者の府八尾土木事務所の了解を得た上で、同委員会が月数回は美観保持のボランティア清掃を実施中だ。
同センター利用者の文化祭「くじらまつり」は、新型コロナ禍で今年は中止となったが、近藤さんは「クジラ出土の歴史を、さらに多くの市民に認識してもらいたい」と期待。
足代さんは、同市の歴史文化財関係の刊行物にも誤った出土地の記載がある点を指摘し、次回の改訂版で修正されるのを願い「各方面の関係者の配慮に感謝。地元住民ではないが、今回の日下地域とのご縁を大切にしながら共に顕彰したい」と話した。
大阪ニュース
"説明" - Google ニュース
June 06, 2020 at 09:40AM
https://ift.tt/2MxMIcN
縄文クジラ説明板刷新 出土地、設置場所修正 - 大阪日日新聞 - 大阪日日新聞
"説明" - Google ニュース
https://ift.tt/2UErW0i
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update
No comments:
Post a Comment