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Monday, August 17, 2020

動物のように扱われ、飲み水はトイレの汚水…サウジの「移民収容所」が劣悪すぎる(クーリエ・ジャポン) - Yahoo!ニュース

サウジアラビアでは多くの移民労働者が刑務所のような収容所に入れられ、明日をも知れぬ状況で長期拘置を強いられている。だが、彼らの多くは祖国で起きているテロや圧政の脅威から逃れ、よりよい生活を手に入れるために命をかけて国境を越えてきた。サウジで起きている人権侵害の実態を英紙が取材した。

動物のように収容所に詰め込まれ…

アフリカ東部ソマリア出身のイブラヒム(40)は、数ヵ月前にサウジアラビア西部の都市ジッダの市場で働きはじめたが、わずか5日でその職を失った。 夕方に警察の手入れがあり、イブラヒムを含む複数の不法滞在の外国人がいっせいに拘束されたのだ。 彼らはすぐ近くのアル・シュマイシ収容所に連行され、数ヵ月後たったいまも祖国に強制送還される日を待っている。 サウジ政府は2年前から不法滞在者を厳しく取り締まるようになり、当局は定期的に、就労ビザなしで不法滞在する外国人を取り締まっている。約3万2000人が収容可能なアル・シュマイシには、膨大な数の移民労働者が拘置されている。各部屋の収容人数は約80人で、部屋には2段ベッドがずらりと並ぶ。 収容者の多くは、何の容疑で拘束されたのか、どれぐらいの期間拘置されるのかといった基本的なことも知らされていない。また、スマホは拘束時に没収されるため、収容所内の様子を記録することもできないと、多くの人が本紙に語った。 イブラヒムは収容所の惨状を次のように話す。 「まるで動物のように一ヵ所に押し込められています。金属ベッドにはマットレスもひかれておらず、衛生状態は最悪です。清潔な飲料水は有料なので、私たちはトイレの水を飲んでいます。カネがなければトイレの汚水を飲むしかないのです」

コロナ感染の危険も

人権団体「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」によれば、収容所内では看守にベルトで殴られるといった、暴力も発生しているという。また、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行によって、収容者の間には未知の病に対する新たな不安が広がっている。 イブラヒムによれば具合の悪い同室者は複数いるが、収容所では医師の診察や治療を受けることもできないので、彼らがコロナに感染しているかどうかはわからないという。イブラヒムと同室のタヒル(30)も次のように証言する。 「熱がある人もいれば、嘔吐したり、咳をしたりしている人もいますが、看病する人はいません。コロナに感染している可能性もありますが、収容所の病院は閉鎖されています」 同じくソマリア出身のタヒルも、サウジでラクダの世話係の仕事をしていたが、不法滞在を理由に拘束された。その際に給与も没収され、返してもらえるのかもわからずにいる。また、タヒルによれば、収容所では充分な食事すら与えられていないという。 「私たちに与えられるのはパンとほんの少量の乾燥米だけ。食生活は貧しく、タンパク質も野菜もありません」 イブラヒムもタヒルも、拘束された際にカネを払えば見逃してやると警察に言われた。「賄賂が払えたら、収容所に放り込まれることもなかったかもしれません」とイブラヒム。 2人は祖国ソマリアのテロ組織アル・シャバーブの暴力から逃れ、よりよい生活を送るためにサウジアラビアにやってきた。 国連によれば毎年、東アフリカからイブラヒムたちのような移民が13万8000人以上もアデン湾を越え、サウジアラビアを目指すという。同ルートは、世界で最も移民が多い海路だ。 だが、道中に経由するイエメンは戦争状態にあり、IOM(国際移住機関)によれば、移民は誘拐や身代金目当ての拷問、搾取、そして人身売買の危険と隣り合わせだという。移民たちは、オイルマネーで潤うサウジでよりよい生活を得るために、この命がけの航海に挑む。 だが、幸運にもサウジにたどり着いて仕事を見つけても、就労ビザがなければつねに拘束の可能性に怯えることになる。

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August 17, 2020 at 04:00PM
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