【ユトレヒト=エリーヌ・スウェーブルス通信員】日本(FIFAランク28位)は国際親善試合コートジボワール(同60位)戦で、途中出場のDF植田直通(25)の劇的な国際Aマッチ初得点で1-0で勝ち、今年の2戦目で20年初勝利を挙げた。

試合後にオンラインで取材に対応した主将のDF吉田麻也(32=サンプドリア)が、決勝点に言及した。セットプレーの練習は試合前日に確認しただけだったという。

吉田は「特にアフリカ勢にありがちなのが、ボールウオッチャーになってファーサイドがあく傾向。残り時間が少なくて集中力を欠く可能性が高い」と、キッカーのMF柴崎岳に遠いサイドへボールを入れるよう伝えていたと明かした。

自身がそのファーサイドに走り込むことも考えたが、DF冨安健洋と植田に任せ、自らはおとりとして近いサイドへ走った。「いいボールを蹴ってくれて、いい形で取れた」。

狙い通りに植田がダイビングヘッド。値千金の決勝点となった。吉田は「(植田)直通は毎日ヘディングしていて、ストロング(長所)を生かせてよかったし、直通のトレーニングの成果が出た」と、笑みを浮かべた。