国民的人気選手とはいえ、水泳選手の不倫スキャンダルがこれほど大きな騒動になるとはだれも予想しなかったのでは。 【写真】瀬戸選手の不倫相手のものとされるインスタアカと“ツイッターでの嘆き” 瀬戸大也の不倫の代償は計り知れないものだった。夫婦で出演していた食品会社のCM動画は公式サイトから削除。CMも非公開となり、所属契約を結んでいたANAとの契約も解除。競泳日本代表主将も辞退し、日本オリンピック委員会の『シンボルアスリート』の解除も自ら申し入れた。また、10月13日には日本水泳連盟から“年内の活動停止処分”がくだされた。 身ぐるみ剥がされ、まさにお山の頂上から谷底に落とされてしまった形だが、これまで日本のアマチュアスポーツ選手が、女性スキャンダルでここまで叩かれた例は記憶にない。仇(あだ)となったのはやはり“スポンサーの存在”と言えよう。 20代半ばで都内に3階建ての“瀟洒(しょうしゃ)”な家を新築。ガレージには車が2台。そのうち1台は報道にもあった瀬戸が子どもを送迎した国産車だが、もう1台はイタリアンレッドのフェラーリ。近所に借りた月極駐車場には今回の騒動で登場したBMW X6が。億単位の年俸をもらっているプロ野球選手のような羽振りのよさに驚かされる。また、報道によれば、瀬戸は不倫を報じられたCA以外にも複数の女性と関係を持っていた疑惑も生じており、タニマチに連れられて銀座や夜の街を“遊泳”していたという。 これでは妬(ねた)まれるのも致し方ない。こういう場合、お灸をすえてやろうと、週刊誌に情報提供する輩(やから)が出てくるものだ。
瀬戸大也の行方はというと……
プロ野球選手やサッカー選手は長年の経験則や、先輩から後輩へと脈々と受けつがれる言伝から、自分たちが週刊誌のターゲットにされていることを自覚している。だから選手は警戒を怠らないものだ。球団・クラブ側も犯罪でなければ、女性スキャンダルが発覚しても慌てることは少ない。 これとは逆に、瀬戸は警戒心がほぼゼロだったといえよう。 「自分は大丈夫だと思っていたんでしょうね。警戒心がないというより、自分なんか週刊誌のターゲットにはならないとタカをくくっていたと考えられますね。そうでなければ無防備にホテルになんか行かないでしょう。瀬戸さんが自らをプロではない“セミプロ”の選手だと自称しているあたりにも、その自覚のなさがうかがえます」(前出・スポーツ紙記者) 彼の週刊誌対策はまだまだアマチュアだったのだ。そんな瀬戸が谷底から這い上がってくるのはそう簡単なことではないと、容易に想像がつく。大きな収入源を失ったうえに、損害賠償まで請求される可能性も。この先、選手として水泳を続けることさえ難しくなっている。ANAを契約解除になった今、練習する場所さえないというのだ。 そんな瀬戸は今、何を思うのか──。週刊誌は彼の生の声を聴こうとしているのだが、どこも居場所をつかめていないようで、 「『女性セブン』(10月22日号)が奥さんの瀬戸優佳さんを直撃しています。自宅で張り込んでいたんでしょうが、大也の姿は捉えていません。 渦中の人物を直撃するのは週刊誌の鉄則で、各誌、本人を取材しようと動いていますが、彼は自宅にも埼玉にある実家にもいないようです。先日、瀬戸選手はマネジメント会社の関係者とともに日本水泳連盟の事務局を訪れ、約1時間にわたり聴取を受けましたが、“いったいどこからやってきたのだろう”と業界内で話題になりました」(週刊誌記者) このまま時が過ぎて、世間の興味が薄れるのを待っているのかもしれない。だがどこかでけじめをつけないと、そうした思惑とは逆に“瀬戸はどうしている?”と追われ続けることになりそうだ。 <芸能ジャーナリスト・佐々木博之>◎元フライデー記者。現在も週刊誌等で取材活動を続けており、テレビ・ラジオ番組などでコメンテーターとしても活躍中。
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