俺のパワーの源はオコノミヤキ! 阪神に新加入したチェン・ウェイン投手(35)=前ロッテ=が30日、西宮市内のクラブハウスで入団会見を行い、代表取材でお好み焼きが大好物であることを明かした。16年ぶりのリーグ優勝へ、巨人もペロリと平らげる。日米通算95勝左腕は、31日に沖縄入り。2月1日のキャンプインから宿敵料理の準備に入る!
アツアツの鉄板の上でじゅ~っと音を立て、ソースの香ばしい匂いが鼻をくすぐる。そして湯気の向こうには、ふわっふわのお好み焼きが…。関西文化の“象徴”がチェンのG倒パワーになる!
「お好み焼きを食べてみたい。日本に限らず、米国でもお好み焼きは大好きだった。できるのであれば、お好み焼きを食べたいと思います」
入団会見でタテジマに袖を通し、虎党の心をわしづかみにした。強打者をひねり倒したその左腕でコテを巧みに操り、大好物をどれほど切り分けてきたのだろう。もちろん、今は新型コロナウイルスの感染拡大により、自由に外食はできない事情も理解している。「コロナの関係で難しい。チームのルールも守りながら、もし可能であるならば」。目に見えないウイルスという敵を最大限に警戒しながら、豚玉、モダン焼きなど全国で愛されている関西の味を思う存分、堪能する。
2004年から11年に中日に在籍し、日米通算95勝の左腕は1月14日に来日。PCR検査で陰性判定を受け、2週間の自宅待機を経て、この日、甲子園室内でランニングなどをした。03年に18年ぶりのリーグ優勝に導いた故星野仙一監督も愛したお好み焼き。今季からチェンにもナニワのソウルフードが加われば百人、いや千人力だ。かつお節が踊る光景に胸を躍らせつつ、全虎党の悲願であるG倒を見据えた。
「巨人戦というのは皆さんが思っている最大の敵。巨人を倒すのが一番の目標。自分が巨人戦で投げたときは試合のコントロールの仕方とかは自信を持っています。やっぱり巨人を倒さないと優勝は見えてこない」
昨季は途中からロッテに加入し、10年ぶりのセ・リーグ復帰。中日時代は巨人戦で通算33試合に登板し、9勝11敗も防御率は2・52と常に試合を作った。昨季8勝16敗で、宿敵に9年連続で負け越している虎にとっては朗報。「巨人というチームで一番印象に残っているのは坂本ですね。もちろん今でもジャイアンツで中心を背負っているバッター」。相手は坂本、岡本、丸に加え、エリック・テームズ内野手=前ナショナルズ、ジャスティン・スモーク内野手(ともに34)=前ジャイアンツ=のメジャー通算292発助っ人コンビが加わったが、経験に裏打ちされた自信がある。宿敵打倒の思いは、お好み焼きが丸焦げになりそうなほど熱かった。
「最大の目標はチームを優勝に導くこと。チームに貢献できるように、自分の能力を全力で出せるように頑張っていきたい」
好きな日本語は「一生懸命」。チーム関係者が「思った以上に日本語も話せてびっくり」と目を丸くするコミュニケーション力も心強い。チェンは2月1日から始まる春季キャンプに向けて、31日に沖縄入り。G倒でセ・リーグの勢力図をひっくり返す。歓喜のVで虎党を満腹にする。(新里公章)
◆竜から虎、憧れの大豊さんと同じ道
中日を経て、阪神へ-。チェンは憧れの先輩と同じ道であることを喜んだ。「大豊さんは私の憧れの選手だったので、その方と一緒の道を歩んでいけることを光栄に思っています」。NPB通算277本塁打の故大豊泰昭氏は1989年ドラフト2位で中日入団。98年から3年間虎にも在籍し、02年シーズンで引退後、スカウトとしてチェンの中日入りをサポートした。15年急性骨髄性白血病のため、51歳の若さで天国に旅立った恩師に勝利をささげる。
◆チェン・ウェイン(陳 偉殷)
1985年7月21日生まれ、35歳。台湾出身。国立台湾体育学院から2004年に中日入団。09年には最優秀防御率(1・54)を受賞。10年に13勝を挙げ初の2桁勝利。11年オフに自由契約となり、12年に米大リーグ、オリオールズへ移籍。16年からマーリンズでプレーし、今季はマリナーズでマイナー契約し、6月末に自由契約。9月下旬、ロッテに年俸3000万円で加入。NPB通算131試合、36勝33敗1S、防御率2・58、MLB通算219試合、59勝51敗、防御率4・18。183センチ、90キロ。左投げ右打ち。年俸200万ドル(約2億600万円)。背番号「14」
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