[1.5 選手権準々決勝 堀越高 0-4青森山田高 駒沢]
プロ入りする大型SBが攻守で勝利に貢献した。青森山田高の大型左SBタビナス・ポール・ビスマルク(3年、岩手内定)は、前半14分にCKのこぼれ球を右足で押し込んで先制点。「セットプレーでのセカンドボールを押し込むことができた。狙っていることができました」という元アタッカーのSBが、ゴールでチームに流れを引き寄せた。
この日、先制点を決め、その後もスプリント力を見せていたのの、攻撃面で青森山田一のフィジカル能力を活かすシーンはわずか。だが、その強みであるスピードを守備面で発揮した。
マッチアップした堀越高の右MF古澤希竜(2年)は3回戦で活躍した俊足アタッカー。だが、「(黒田剛)監督に言われていたことは7番(古澤)が縦に速くてクロスを上げてくるということだったので、与えられた役目で7番にプレーさせないことを自分としてはやっていた」というタビナスは50m走5秒台の快足を活かし、スペースへ抜け出そうとする古澤の前に身体を入れてブロックするなど、相手の突破口に全く仕事をさせなかった。
タビナスは「お兄ちゃんにずっと憧れながら」サッカーを続けてきた選手だ。その兄・DFタビナス・ジェファーソン(川崎F→水戸)から「前回の(3回戦)帝京大可児戦で1失点目が(中央へ)絞り過ぎていたので絞りすぎないように」というアドバイスがあったという。そして、「思い切りやってこい」とエールを受けたSBはこの日、アドバイス通りのプレーで無失点に貢献。攻守で活躍し、準々決勝突破を果たした。
昨年度の選手権はサイドハーフの控え。その後SBに転向し、兄と同じDFのポジションで兄やチームメートのCB藤原優大主将(3年)、黒田監督から学び、成長してプロ入りを勝ち取った。目標のDFアルフォンソ・デイビス(バイエルン)のように「守備の部分でスピードとかを活かしてボールを取って攻撃にもスピードを活かしている。自分もボールを持ったら駆け上がって、相手の脅威になれるようなスピードを出していってチームを助けられるような選手に」と掲げるSBが、準決勝、決勝でも対戦相手の脅威になって青森山田を勝たせる。
(取材・文 吉田太郎)
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