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Friday, February 5, 2021

羽田新ルート「騒音、説明より大きい」 2回弁論で原告側 裁判官に視察求める - 東京新聞

 羽田空港(大田区)の発着枠拡大のため昨年三月に運用が始まった飛行ルートは、危険で騒音の影響も大きいとして、都内や川崎市のルート直下の住民らが国に運用の取り消しを求めた訴訟の第二回口頭弁論が五日、東京地裁(清水知恵子裁判長)であり、原告側は「渋谷区の中学校で計測された騒音は事前説明よりも大きいようだ。裁判官のみなさんも、現地で体験してほしい」と訴えた。

 また、新ルートでは離陸直後に川崎市のコンビナート上空を通過するため、部品の落下などが大事故につながる可能性を強調。「昨年十二月、那覇空港を離陸した旅客機からエンジンカバーが落下した事故では、部品は海上に落ちた。だが川崎の石油コンビナートに落下したら、住民の安全は守れない」と主張した。

 新ルート採用の理由となった発着枠拡大については「現在の成田空港の発着枠に余裕がある」と指摘。コロナ禍での減便もあり、新ルートは必要ないとした。

 新ルートは南風時の午後三〜七時に、着陸機が新宿、渋谷、目黒、港、品川、大田など都心部各区の上空を低空で通過する。 (梅野光春)

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