プロ野球楽天に米大リーグから復帰した田中将大投手がグラウンド外でもチームに大きな影響をもたらしている。球団が10日にオンライン取材で、入団による売り上げアップが想定を大きく上回っていることを発表した。新型コロナウイルス禍で球団経営が厳しく、キャンプも無観客で実施されている中で救世主となっている。
田中将のユニホームは1月30日からの10日間で約5000枚を販売して約7000万円を売り上げ、タオルは約3000枚が売れた。グッズ販売を担当するMD・コンセッション部の渡辺誉志部長は「想定以上。現在も止まらない。どこまで行くのか。2013年のリーグ優勝時と同じくらいの勢い」と、うれしい悲鳴を上げた。
本拠地の楽天生命パーク宮城で主催する全72試合の半分となる36試合を観戦できる「ハーフシーズンシート」は一気に完売間近に。1月28日の入団発表までの約3カ月間に売れていたのは約2800席で、発表後に3000席以上を販売。通常の10倍の売れ行きとなった。
今年のファンクラブ入会者は入団発表までの約3カ月間で700人程度だった。発表後に約1000人が新規入会し、退会予定だった約500人が翻意して継続入会手続きを行った。今後は田中将に特化したファンクラブも創設予定で、マーケティング部の一ノ瀬玲奈部長は「スーパースターが入るというのは、こういうことなんだと実感している」と驚き混じりに話した。〔共同〕
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