大田区議会議員のおぎの稔です。先日、大田区議会予算特別委員会にて新空港線・蒲蒲線について今までの大田区の区議会や区民に対する説明と、実際に東京都と交渉(協議)が始まった際の公式に表に報告されている内容に乖離があるのではないかと取り上げました。多くの皆様から反響をいただいたので改めて解説させていただきます。
質疑についてはこちら⇒
★蒲蒲線についての時系列 沿革(202103 おぎの稔大田区議会質疑より)
1987年 東急JR蒲田〜京急蒲田間の連絡線の可能性の調査
2005年10月 大田区新空港線『蒲蒲線』整備促進区民協議会が発足
2006年 大田区が蒲蒲線の整備計画素案提出⇒「新空港線」という単語が新たに出される。鉄道事業者と合同で勉強会開催(東京都オブザーバー参加)
2014年度 東京都との本格協議を開始。現在まで最終協議(費用負担割合について)を重ねてきた(大田区 答弁)
2014年10月 2020年の東京五輪に間に合わなくても、計画を進める方針(大田区)
2015年 大田区新空港線『蒲蒲線』整備促進協議会に波及効果を試算
2020年3月 東京都との最終協議(費用負担割合)をしている。(大田区)
今年度(2019年度)中に決着をつけるつもりでいた(大田区)
同月 松原区長、小池知事と対談。東京都から“新たなステージ”としての検討の深度化を目的とした協議の場の提案。
東京都との協議 第一回2020年9月、第二回2021年1月
【内容】
(新空港線及び沿線まちづくり等の促進に関する協議の場 議事概要)
第一回(2020年9月)
〇新空港線は、他路線との相互直通運転を通じて、羽田空港とのアクセス利 便性が向上する効果があることから、まちづくりの要素等も加味し、新空 港線をより良い事業プランとし、その結果をベースに、都区負担等に関する協議を進める。
〇検討項目として、JR・東急蒲田駅における乗換利便性の向上、沿線開発 の動向、事業費の縮減などについて検討を行い、これらを踏まえ、需要予 測、収支採算性等を精査し、都区負担の考え方の整理を行う。第2回以降は、検討の状況に応じて開催し、進めることとした。」
第二回(2021年1月)
「〇乗換利便性の向上、沿線開発の動向、事業費の縮減等の各検討項目ついて、 検討状況の確認を行った。
〇引き続き、検討項目について、施工性、事業性、整備効果等の観点から評価をしたうえで、実現に向けた関係者調整等を行っていくことを確認した。第3回以降は、検討の状況に応じて開催し、進めることとした。」
大田区は区議会に対して「最終的な協議をしている。都区費用負担割合について交渉をしている」とお話をしてきました。ですが、東京都と昨年9月に始まった協議の場からは最終的なやり取りをしている、という風には見えません。これは、蒲蒲線・新空港線計画の良し悪しとはまた別の問題です。交渉があまりうまく進んでいない、暗礁に乗り上げていたのなら、それはそれでそう説明するべきだったのです。東急多摩川線・池上線は3月から減便になっています。これは新型コロナウイルス感染症拡大のもと、乗降客が3割、利用客も3割減となったことも影響があるそうです。コロナ禍を経て今までの様々な計画、街づくりの考え方も変わる中、今のまま新空港線・蒲蒲線を進めることが本当に正しいのでしょうか?皆様、どう思われますか?
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