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Saturday, March 27, 2021

ケバブとカレーと瓶ビール ! 西小山で味わうエキゾチック街飲み - ガジェット通信

ケバブとカレーと瓶ビール ! 西小山で味わうエキゾチック街飲み

トルコ料理とネパール料理の融合

立ち飲みというと、新橋や赤羽の洗練されているとは言い難い飲み屋で、おっさんがマグロの刺身を大事に食べているイメージがありますが、私は商店街のグルメの食べ歩きだって、ひとつの立ち飲みジャンルだと思っています。

休日に商店街をぶらぶら。惣菜屋さんで購入したコロッケとビールを片手にブラブラ。考えただけで最高の休日じゃありませんか。今回は、街のケバブ屋さんのおつまみで飲みたいと思います。


▲商店街の街ブラはいいものです

西小山は目黒線で目黒から5分ほど。駅を境に目黒区と品川区が分かれているからか、街全体がゴチャっとしていて、下町らしさを残すいい街なんです。目黒区側は特に庶民的でね、お隣の武蔵小山と比べると家賃も物価も手頃で、若い人も多く住んでいます。

私は10年前に、この街に引っ越してきたのですが、どの店も子ども連れでも嫌な顔をされないし、美味しい焼きとん屋はあるし、この西小山という街が大好きです。


▲目指すお店はこちらです

アジアンスターケバブは、目黒区側の商店街「にこま通り」にあります。駅からのんびり歩いて2分ほど。店頭でくるくると回る肉が目印です。テイクアウトで購入していくのは若い人が多いようですが、年配の方もちらほら。ケバブサンドは500円とお手頃だから、単身者の夕食にぴったりかもしれません。今日はこの店で飲みますよ。


▲イートインスペースがあるので、ここからお届けします

ケバブの匂いにつられて、ふらふらと店の中へ。本当は立ってレポートしたいんですが、こじんまりとした商店街にある、小さな店の前に立って飲んだら迷惑がかかりますからね。今回はイートインスペースから、この店の素晴らしさをご紹介しましょう。


▲全てお手頃価格です

おすすめ&一番人気はやはりケバブサンドですね。こんがりと焼いた肉を包丁で削ぎ落として、野菜と一緒にパンに挟むあのスタイルです。日本にある多くの店がそうであるように、こちら使っているのも鶏肉でしょう。柔らかく食べやすくて日本人の口に合うんですよね。今回はサンドではなく、メニュー中段にある「ケバブつまみ」をいただきながら飲みたいと思います。


▲ビールを開けてくれるのは店主のフーさん

こちらのお店をやっているのはネパール出身のPhuyalさん。私は親しみを込めてフーさんと呼んでいますが。「いらっしゃいませ〜」「ありがとうございます〜」「サンキュ〜」 。日本に来て10年ということもあって日本語はペラペラ。

丁寧な接客と人なつこい笑顔は、この店の財産ですね。西小山は少し歩けばネパール大使館があることもあって、ネパール人がたくさん住んでいて、かつてはリトルカトマンズと呼ばれたこともあったとか。この地でフーさんがケバブ屋を開いて5年が経ちました。


▲ケバブつまみにアルーコアチャル、そしてビール

メニューを見ていただくとわかるのですが、カレーがあったり、ジャガイモのスパイス炒めがあったりと、ちゃっかりネパール色を出しているんですね。前はネパールビールも置いてあったんだけど、メニューからなくなっています。「どうしたの?」と聞いたら「最近は高くなったからね」だって。

というわけで、日本を代表してアサヒビールで乾杯しましょう。昼から飲める人生に乾杯! ビールを飲んで痛風が悪化しないかって? 一杯くらいだったら大丈夫。さあ、乾杯!

辛いけど続けて食べたくなる辛さ


▲ケバブは大きなナイフで削ぎ落としてくれたばかり

プッハー! あー、ビールがうまい。目の前でくるくる回るケバブを見ながら、酒を飲むってのもオツなもんです。お客さんが来るとフーさんはナイフで削って、サンドにしたり、丼に乗せたりと大忙し。ケバブって、こんがりとした外側がおいしいんですよね。


▲ソースは3種類あります

ソースは3種類から選べるんですが、私はいつも「辛い」を選びます。これが結構、というか本気で辛いんで、最初はビックリしました。だけど、これをたっぷりかけたケバブがビールに合うんです。ビリッとした刺激の下から、そっと顔を出す鶏肉の旨味。辛い。でもうまい。

「辛いよー」と店主に言うとニコッと笑います。そして「大丈夫? 違うソースに変える?」と聞いてくれる優しさよ。


▲3人ほど座れるスペースがありますが、ほとんどのお客さんはテイクアウト利用です

私は辛いものが大好きです。だって酒が進むから。私にとって「辛い」=「つらい」ではない。私のなかでは「辛いよ」=「carry on」だと思っているんですね。辛いけど、続けたくなる。舌も心もマゾヒストになれば、ビールだってどんどん進む。最高じゃないですか。このケバブつまみさえあれば、いくらでも酒が飲めるんです。


▲アルーコアチャルはジャガイモのスパイシー炒め。これもビールによく合います

「そういえば、フーさんはなんでケバブ屋さんを始めたの?」と聞いたら「ケバブが好きだから!」と気持ちのいい答えが返ってきました。日本にいるネパール人の多くがそうであるように、フーさんも最初はカレー屋さんで働いていたそうですが、トルコ人にケバブを習い、5年前に念願だった自分の店をオープンしたとか。

ケバブを作るときのフーさんは生き生きして見えます。みんな自分の人生なんだから、みんな好きなことをやればいいんですよね。


▲少し北インド風で、インネパ系のおいしいカレーでした。アチャールも手作り!

今は奥さんと店を切り盛りしていて、2人のお子さんはネパールの祖父母の家に預けているとか。ときどき日本にも遊びに来るというお子さんの写真を見せてもらったのですが、久々に両親と再会した喜びと、異国の地で働いて家族を支える両親に対する誇りみたいなものが感じられたんですよね。酒を飲みながら写真を見た私はしみじみとして、目頭が熱くなってしまいました。どんな店にも物語があるんです。


▲仲睦まじい2人

キビキビと働く2人の姿を眺めながら、ビールからハイボールに切り替えて、締めのカレーに大満足。何を食べてもうまい。

焼きとんもおいしいけど、たまにはエスニックなつまみで飲みたくなる夜もありますよね。くるくる回るケバブを眺めていたら、どうやら酔ってしまったみたいだ。そろそろお暇しましょう。

「ありがとございます〜、サンキューソーマッチ!」なぜ英語なのかはよくわからないけど、今日も楽しい時間をありがとう。また来ますね。

<店舗情報>
■アジアンスターケバブ
住所:東京都目黒区原町1-8-10
電話:03-6452-2353
営業時間:11:00~23:00 
※新型コロナウイルス感染拡大により、営業時間・定休日が記載と異なる場合があります。来店前にご確認ください。

〈キンマサタカ〉


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