陸上の東京オリンピック代表選考会を兼ねた日本選手権(読売新聞社など後援)が24日、大阪市のヤンマースタジアム長居で開幕する。最大の注目は、たった3枚の五輪切符を、9秒台のランナー4人を含めた6人の有力選手が争う男子100メートルだ。過去の日本選手権で6人がそろって決勝を走ったことはなく、国内史上最高のスプリント勝負が期待される。24日に予選と準決勝が、決勝は25日夜に行われる。最近の日本選手権を振り返りながら、勝負の行方を占う。(読売新聞オンライン)
今年、最も輝きを放ったのは6日に9秒95をマークし、日本記録を更新したばかりの山県亮太(セイコー)。この大会は過去2年、故障などで出場しなかったが、2018年には優勝している。日本記録を更新した勢いを勝負のレースにつなげられるか。
日本最速を決める舞台で強さを示してきたのは、サニブラウン・ハキーム(タンブルウィードTC)だ。出場した17年と19年はともに大会記録で優勝。山県に破られるまでは日本記録を保持していた。もし、この種目で五輪切符を獲得できなければ大波乱だろう。
前回王者として臨むのは、桐生祥秀(日本生命)。最初に9秒台を出して脚光を浴びたが、大舞台では力を発揮できないことも多かった。
ただ、日本選手権では、4位だった17年以後に一つずつ順位を上げ、昨年は初の日本一に輝くなど、一皮むけたとも見える。前回リオデジャネイロ五輪では、この種目の日本勢でただ1人、準決勝に進めなかった。その悔しさを晴らすためにも、出場権を死守したいところだ。
もう一人、9秒台を出しているのが小池祐貴(住友電工)。4人の中で唯一、「日本記録保持者」の肩書も「日本王者」のタイトルもない。知名度や華やかさでは劣るかもしれないが、過去2大会連続で3位、200メートルでは3大会連続2位。安定感があり、
さらに、自己ベスト10秒01でスタートの速さに定評のある多田修平(住友電工)と、16年大会を制し、リオ五輪の400メートルリレーではウサイン・ボルト(ジャマイカ)とアンカー勝負を繰り広げたケンブリッジ飛鳥(ナイキ)も五輪を狙う力はあり、一発勝負に懸ける。
ケンブリッジは派遣標準記録の10秒05を指定された期間内には切っていない。そのため、今大会で上回ったうえで3位以内に入る必要がある。他の5人は決勝で3位以内なら即内定する。
からの記事と詳細 ( 9秒台でも五輪行けない?…史上最難関の100m選考会、25日決着 - 読売新聞 )
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