医師が教えるおすすめの断食法
自身も断食を実践しているという医師の石原先生に、安全で効果的な断食法を教えていただきました。
排出作用が高まり体がリセットされる
若い頃から、定期的に断食をしているという石原新菜先生。 「そもそも現代人は、食べすぎです。結果、代謝後に残った栄養素が老廃物として体内に溜まり、それが万病のもとにつながります。断食すると、内臓は排出に集中できるので、あらゆるところがスッキリ。血液の流れがよくなり、腸内環境も整うことで、免疫力も上がります」 長時間断食しなくても、1日程度でも効果はあるそう。 「研究の結果、排出作用は空腹状態が16時間続くと始まるといわれます。まずは、1日のプチ断食から始めてみましょう。1カ月に1度程度の習慣にすれば、体が整ってくるはずです」 石原先生のおすすめは、「にんじんりんごジュース断食法」。 「体に必要なビタミンやミネラルが効率よく摂取できる、にんじんとりんごをジュースにして、朝昼晩に飲みます。この2つは体を温める食材で、免疫に関わる成分も豊富。断食と組み合わせることで、より免疫力アップが期待できます。そして、大切なのは断食後の食事(回復食)。胃に負担がかかるので、まずはおもゆやおかゆから始め、脂質や肉類などは控えてください」 女性の場合は、生理前は避けたほうがベターといいます。「体が守りに入るので、効果が期待できません。また、断食中は適度に体を動かしたほうが、気晴らしになって続けられますよ」
石原先生の断食法
完全に飲食を断つのではなく、3食とも自作の「にんじんりんごジュース」に。日常的にも朝はジュースだけにして、過食を予防しているそう。 つくり方・材料はにんじんとりんご各1個。食物繊維が入らないほうがビタミンやミネラルが吸収されるので、ミキサーではなくジューサーを使用。
初心者にもおすすめ!にんじんりんごジュース断食法
ジュースのほか、体を温めるしょうが湯、適度な糖分もOK。また、水とお茶はいつでも飲んで大丈夫。断食中の石原先生の1日のスケジュールは下記の通り。 7:00 起床 8:00 にんじんりんごジュース 10:00 具なし味噌汁を追加してもOK 12:00 にんじんりんごジュース 15:00 しょうが湯 17:00 にんじんりんごジュース 19:00 お腹が減ったら黒糖やはちみつ 21:00 就寝 教えてくれたのは...石原新菜先生 医師。イシハラクリニック副院長、ヒポクラティック・サナトリウム副施設長。帝京大学医学部卒業後、同大学病院の研修医を経て、現職。漢方医学、自然療法、食事療法により、さまざまな病気の治療にあたる。著書多数。 yoga journal vol.75掲載
ヨガジャーナル日本版
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