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Saturday, September 25, 2021

あと何口飲めばなくなる 思ってた味と違っている缶チューハイ|僕の不幸を短歌にしてみました|岡本雄矢 - gentosha.jp

たったの(だいたい)31文字で、世界はこんなにも情けなく、こんなにもドラマチックに!「芸人歌人」によるフリースタイルな短歌。

あと何口飲めばなくなる 思ってた味と違っている缶チューハイ

30代終盤の男だというのに、甘いお酒が好きです。同年代がビールやハイボールを好んで飲んでいる中、僕はカルピスサワーやピーチウーロンを好んで飲みます。同年代が日本酒の美味しさに気付いていく中、僕は、まだカルアミルクを飲んでいます。

 

(写真:iStock.com/Zinkevych)

若い頃は、よかったんです。

居酒屋でピーチウーロンやカルアミルクを頼むと、周りが「女子かよ!」「可愛いお酒ばっかり飲むなよ!」などとイジってくれて、ひと盛り上がりしていました。

だけど30代にもなって、そういうお酒を頼んでいると「え? ふざけんての?」「それボケ? ならおもしろくないよ」などと言われ、場が変な空気になってしまいます。

なので最近は、人と飲む時は、飲みたくもないビールやハイボールを頼んで飲むようにしています。

一人でお酒を飲むことはあまりないのですが、たまには缶チューハイを買って、嗜む程度のこともあります。

その日、コンビニエンスストアに行くと、新発売の缶チューハイが売られていました。

可愛いパッケージで女性が好んで飲みそうな缶チューハイです。

これは甘いに違いない!

今日は、一人で飲むので周りに気を遣う必要はありません。背伸びしてビールやハイボールを飲む必要はありません。僕は嬉々として、その缶チューハイを買い、家で飲みました。

甘い!

けど美味しくありません。全然好きな味ではありません。なんならビールやハイボールよりも、口に合わないような気がします。

缶チューハイを手に持ちます。

重いな、あと何口あんだよ。

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