もともとお酒はそこまで飲まなかったのに、気軽に外に出かけられなくなってからというもの、さらに飲む機会が減りました。それはそれで健康的なのかもしれないけど、たまにはお酒をゆっくり楽しみたくなる日もあります(よね?)。
ただ、家で一人で飲もうにも、どうにもテンションが上がらない。何か、何か刺激はないでしょうか。
そんなとき、「otuma.me(オツマミー)」という“クラフトおつまみ”の定期便サービスを発見。おつまみの定期便……つまり家飲みのためのサービスです。
システムをざっくり説明すると、1,980円/1BOX(税・送料込み)で、厳選されたおつまみが任意の頻度(2週間 or 4週間ごと)で自宅に届くというもの。
おまけに、2回目以降は自分の好みが反映されていき、利用するほど自分好みのおつまみが届くというのだから、「物は試しだ」ということでまずは1回注文してみました。
どうか、家飲みの刺激になりますように。
ポストに届く“クラフトおつまみ”の定期便
というわけで注文から約2日、早速届きました(購入手続き後、翌営業日発送とのこと)。結構早いですね。
厚みはこれくらいなので、ギリギリでポストに入るサイズです。ポストに投函可能なサイズにすることで、再配達の手間をかけず、かつ全国一律料金で配達できるそう。留守でも受け取れるのはありがたい。
▲パッケージのイラストがかわいい
箱の中には、オシャレなパッケージに入った7種類のおつまみが。パッケージの表面からは中身が分からず、ごっちゃになってしまいそうですが、裏面を見れば商品名がチェックできるのでご安心を。
まず左は「チキンジャーキー 黒糖醤油」。小袋は(左上から時計回りに)「お野菜チップス じゃがいも」「ドライスライスサーモン」「精米ひとくち揚げ 白醤油バター」「そら豆チップス 燻製黒胡椒」「島豆腐チップス チーズ胡椒」「枝豆ポリポリ」。
これだけ一気にいろんな種類のおつまみが届くと、早く飲みたくなります。逸る気持ちをグッと押さえて一呼吸。
「そもそも“クラフトおつまみ”ってなんだ?」「何種類くらいのおつまみがあるんだろう?」などいくつか疑問が湧いてきたので、運営会社である株式会社スナックミーに聞いてみることにしました。
素材の味を引き出した“クラフトおつまみ”
▲株式会社スナックミー 代表取締役の服部慎太郎さん
──早速なのですが、オツマミーで届く“クラフトおつまみ”とはどんなものなのでしょうか?
服部さん(以下、敬称略):“クラフトおつまみ”は、人工甘味料、着色料、保存料などの食品添加物を使わず、自然由来の原料だけでつくったおつまみのことです。
うちとしては、決して無添加なおつまみをつくることが目的ではなく、素材を活かしてどこまで美味しいおつまみができるかという挑戦をしています。
──素材の味を引き出したおつまみ、ということですね。
服部:例えば、コンビニやスーパーで買うジャーキーって結構しょっぱいじゃないですか。もちろん、それはそれでおつまみとしては美味しいんですけど、お肉本来の味は感じにくいと思うんです。
──確かに、味付けは濃いものが多いですね。
服部:でも、オツマミーで提供しているチキンジャーキーなら、原材料は「宮崎県産チキン」「塩」「胡椒」だけで作っているので、お肉本来のシンプルな味を楽しむことができる。
通常のジャーキーよりもサクサクした食感も特徴なのですが、これも原材料を3つに絞っているからでして。素材の味を引き出すことで食感にも変化が出るんです。
──なるほど……ちょっと良いお酒と一緒に食べてみたくなりますね。
おつまみのラインナップは年間約100種類
──おつまみは現在何種類あるんですか?
服部:常時30種類ですね(2021年2月時点)。この中から20%くらいの商品を定期的に入れ替えているので、年間では100種類くらいを展開していくことになると思います。
──入れ替えの基準は何ですか?
服部:二つあるのですが、一つは季節に合わせたおつまみをお届けするため。もう一つは、ユーザーからの評価です。
オツマミーでは、お届けした商品をユーザーがマイページから評価することができます。評価が高くないものはすぐにラインナップから外してしまいますし、評価が高いものはフレーバー違いなどで種類を増やしています。
▲マイページでは、おつまみごとに評価をつけることができる
──なるほど。届いた商品のフィードバックをユーザーが送ることで、自分好みのおつまみが届きやすくなるだけでなく、商品ラインナップのアップデートも行われていくんですね。ラインナップの中で、特に高評価のおつまみは何ですか?
服部:一番は、先ほどもご紹介したチキンジャーキーですね。プレーン以外にも、今回お届けした「黒糖醤油」、さらには「ピンクペッパー」「山椒」「レモンペッパー」などさまざまなフレーバーを展開していて、それぞれファンも多いです。
ちなみに、BOXの中でチキンジャーキーだけ、おつまみ2個分のスペースをとっていたのに気づきましたか?
▲BOXの右上がチキンジャーキー
──分かります! 「只者じゃない」おつまみが入ってそうな雰囲気がありました。
服部:そこはちょっと変わったおつまみを入れる枠にしていて、特に人気がある商品が多いんです。最近では「バジル香るイワシのアヒージョ」や「プレスほたるいか」なども出しています。
▲バジル香るイワシのアヒージョ(写真提供:株式会社スナックミー)
▲プレスほたるいか(写真提供:株式会社スナックミー)
──うわ、それは……絶対美味しいやつですね。
「オツマミーがあるから、ちょっといいお酒を買って帰ろう」
──オツマミーというサービスは、どういう経緯で始まったんですか?
服部:2020年に1回目の緊急事態宣言が出されたとき、家飲みをする人がすごく多かったじゃないですか。僕自身、マンションのゴミ捨て場に行ったら、お酒の瓶がいつもより多くて「みんな家で飲んでるんだな」と強く実感しました。
──オンライン飲み会が流行ってましたね。僕も何回かやりました。
服部:その一方で、弊社では「スナックミー」というお菓子の定期便サービスもおこなっているのですが、こちらのユーザーから「家で飲む機会が増えたのでおつまみ系をもっと増やしてもらえますか」という声が届き始めたんです。
snaq.meそれを受けて、「スナックミー」で提供しているお菓子の中から、おつまみとしても合いそうなものを組み合わせて「オツマミー」というBOXを出してみたところ、すごい反響がありまして。
第2弾、第3弾と続けるうちに、正式サービスとしてリリースすることとなりました。
──サービスはどういう使われ方を想定していますか?
服部:先ほど、オツマミーに対して「ちょっと良いお酒と一緒に食べてみたくなった」と仰っていたと思うのですが、まさにそういう使い方をしてほしいなと思っています。
──どういうことでしょう?
服部:例えば、良いおつまみをお土産でもらったときとか、大事にいただくために良いお酒を買ってきたりしませんか? それと同じように、オツマミーが家にあることで「いつもよりちょっと良いお酒を買って帰ろうかな」という気分になれるかもしれない。
──「いつもは缶ビールだけど、今日はクラフトビールにしようかな」みたいな。
服部:家でお酒は飲むんだけど、「晩酌」としてしっかり時間を確保して飲んではいない方にこそ、使っていただきたいんです。月1〜2回でも、オツマミーで晩酌する時間が楽しみになればいいなと。
──家で一人で飲むときって、結構おつまみが定番化しがちなので、そのせいでマンネリが起きている気がします。オツマミーは、新しいおつまみと出会えるという楽しさがありますね。
服部:これからも美味しいおつまみはどんどん開発していきますよ。いまはご当地おつまみの開拓を進めています。オツマミーがその地域の会社と一緒に商品を開発することで、現地にもお金が生まれる仕組みを作りたいです。
──自宅にいながら、さまざまな地域のご当地おつまみを楽しめるのは、ユーザーとしても嬉しいです。
服部:今後は酒造メーカーも巻き込んで、「地酒とおつまみ」のペアリングを提案する商品を生み出せると、普段飲んでいるお酒以外にも手を伸ばしやすくなって、お酒の幅を広げることができるなと考えています。
──地域のおつまみだけでなく、お酒まで一緒に知ることができるのはいいですね!
そう考えると、オツマミーは「おつまみや晩酌の時間を入り口に、お酒をより楽しめるようになる」サービスなんですね。
家飲みに適度な刺激を与えてくれるオツマミー
オツマミーの魅力についてたくさん聞けたので、さっそく晩酌です。
容器そのままだと少し味気ないので器に盛ってみたのですが、思っていた以上に豪華な家飲みセットになってテンションが上がりました。
▲いつもよりちょっと良いビールをお供に
まずは、評価が高い商品だという「チキンジャーキー 黒糖醤油」から。
最初は「あれ、やっぱ味薄いかな」と思ったものの、噛んでいるうちにお肉の旨みと甘じょっぱさが口内に広がっていく感覚。そこにビールを一気に流し込むとたまらないですね。
「噛めば噛むほど美味いとはこのことか」などと考えているうちに、すぐ無くなってしまいました。
次は「島豆腐チップス チーズ胡椒」。
パリパリと、クラッカーのような食感。チーズと胡椒の間違いない組み合わせは、ビールとの相性も良い。これも手が止まらない一品だなあ。
ついつい、つまみたくなってしまうのが「枝豆ポリポリ」。小気味良く響く「ポリポリ」という音だけでもビールが進みます。
名前に「ポリポリ」という音が入る、たったこれだけのことなのにめちゃくちゃく可愛く見えてくるので不思議です。
▲無心で食べていたらおつまみも残りわずか。そろそろ今宵の晩酌も終わりです
さて、ざっと3品ほど気になるおつまみを食べてみました。素材の味を引き立たせるための味付けになっているからか、自ずと普通のおつまみよりも丁寧に味わう姿勢になっていた気がします。
筆者は普段、家ではあまり飲まないので、週1で晩酌して1、2袋ずつ開けていくのが現実的なペースかなと。月に4回程度楽しめるなら、1,980円/1BOXという値段もそこまで高くないのでは。
ちなみに、配達頻度は自由に変えられる上、配達のスキップもできるので、食べきれないうちに新しいものが溜まっていくこともなさそうです。
個人的には、ほど良いペースでいろんな商品を届けてくれて、味への好奇心も満たしてくれるのなら、日々の楽しみが増えるなあと思いました。金曜の夜などゆっくり時間があるときは、改めて晩酌の時間を確保して、お酒を楽しんでみてもいいかもしれません。
「お酒は好きだけど家ではあまり飲まない」という人にこそ、おすすめしたいサービスでした。
書いた人:早川大輝
フリーランスの編集・ライター。日常的にメモを残すのが癖で、淡々と何かを記録することが好き。起きている時間は、テレビドラマを観ているか、餃子のことを考えていることが多い。友人二人とともに、餃子のサイトを運営しています。
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