太田原奈都乃
防衛省が山口県山陽小野田市に設置を計画している宇宙監視レーダーについて4日、同市の埴生(はぶ)公民館で住民説明会が開かれた。同省中国四国防衛局は集まった住民ら約80人に計画の詳細を示し、レーダーの出す電波には人体や電子機器への影響がないと説明して計画への理解を求めた。
説明会は2017年11月と19年8月に続き、これが3回目。参加者からは「他国の軍事攻撃の標的とならないか」「地震や津波などの災害への対策は」などと質問が相次いだ。計画への反対意見や、国や市に対し「説明が不十分だ」と指摘する声もあがった。
防衛局は23年度の運用開始をめざし、すでに工事を進めている。田實博幸企画部長は「(運用前にも)電波の影響を実際に測定し、結果を示したい。住民に安心してもらい理解が得られるよう、説明を続けていく」と話した。
予定地は同市埴生の海上自衛隊山陽受信所跡地で、防衛省によると、必要な土地面積が確保でき、レーダーを遮る山がないなどといった立地条件から選ばれた。宇宙ごみや不審な人工衛星を監視するため、直径約13メートルのパラボラアンテナ6基を建てる。空自府中基地(東京都)から遠隔で運用する。災害や不審者に対処するための警備方法について検討を進めている。(太田原奈都乃)
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