大阪・北区のビルに入るクリニックが放火され、25人が死亡した事件で、容疑者がガソリンを購入する際、「バイクに使う」と店に伝えていたことが捜査関係者への取材でわかりました。
バイクの所有は確認できておらず、警察は、ガソリンを購入するためにうその説明をしたとみて調べています。
今月17日、大阪・北区曽根崎新地のビルの4階にある心療内科のクリニックが放火された事件では25人が死亡し、警察はこの事件で重篤な状態になり、殺人と放火の疑いで捜査している男について、住所・職業不詳の谷本盛雄容疑者(61)だと公表しています。
谷本容疑者は、先月下旬、大阪・西淀川区内のガソリンスタンドでガソリンをおよそ10リットル購入していたことがわかっていますが、その際、「バイクに使う」と店に伝えていたことが捜査関係者への取材でわかりました。
警察が調べたところ、谷本容疑者のバイクの所有は確認できておらず、ガソリンを購入するためにうその説明をしたとみられています。
また、大阪市内にある容疑者の関係先の住宅からは、京都アニメーションが、ガソリンを使って放火された事件に関する、ことし7月の新聞記事がみつかっていたことがわかっています。
この事件では、青葉真司被告(43)はガソリンを購入する際、「発電機に使う」とうその説明をしていたことがわかっています。
警察は、2つの事件に類似点があることから、関連がないか捜査しています。
【西澤院長の父“悲しみと憤り”】。
事件で犠牲になったクリニックの院長、西澤弘太郎さん(49)の父親、弘二さんは、21日、「今回の事件でお亡くなりになられました方々に、心からのご冥福をお祈り申し上げます。また、現在、治療を受けておられる被害者の方の一日も早いご回復をお祈り申し上げます。このような事件になってしまいましたことを、亡き院長にかわり心よりお詫び申し上げます。クリニックの患者様におきましては、今後、他院での受診をお願いすることになり、大変ご迷惑をおかけ致しますことをお詫び申し上げます。通院されていた患者様を受け入れていただける先生方には深く感謝致します。今回の事件に親族一同、現実をまだ受け止めきれず深い悲しみと憤りを感じております。同じ悲しみの中にある全てのご遺族の方々や関係者への取材はお控えいただけますよう切にお願い申し上げます」というコメントを出しました。
(※全文、変換は文章まま)。
【亡くなった40代男性の元同僚は】。
21日も現場には亡くなった人の知人やクリニックの患者などが次々に訪れ、冥福を祈っていました。
このうち、事件で亡くなった40代の男性の職場の同僚だったという44歳の男性は、現場で花を手向けたあと手を合わせていました。
男性は、「職場では自分のほうが後輩でしたが、頼みごとをしても嫌な顔をせずに引き受けてくれるので、慕っていました。人づきあいがよく、嫌う人はいなかった」と亡くなった男性の人柄を振り返りました。
そして、「事件に巻き込まれたかもしれないと聞いたときには、人違いであってほしいと思った。その後、知人から亡くなったのが本人だと知らされ、驚きとショックを受けました」と話しました。
亡くなった男性と最後に会ったのはことしの夏だったということで、「また会えると思っていたのに残念でならないです」と声を詰まらせながら話していました。
からの記事と詳細 ( ビル放火事件容疑者 ガソリン購入“バイクに” うその説明か|NHK 関西のニュース - nhk.or.jp )
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