2015年にスタートした当時23歳だった武田が、シリーズを重ねるうちにワカコに追いつき追い越して、30歳に。「ワカコの年齢を超えましたが、新鮮な気持ちを持ったまま、初心を忘れないようにしていきたい」と話す。
Season5は新型コロナの感染拡大前に撮影し、最初の緊急事態宣言の真っ只中の20年4月期に放送され、同年末の『ワカコ酒スペシャル 飛騨酒蔵めぐり』が放送された後も長い宣言下が続き、「撮影ができるのか不安はありました。幸い、宣言も解除されて予定どおりクランクインすることができました。みんなで細心の注意を払いながら、最後まで良い作品を作ろうという思いが強く、いままで以上の団結力を感じました」。
実在する店と、その店のおいしいものを紹介するのが、『ワカコ酒』の真骨頂。これまでも番組づくりに協力してくれる飲食店への感謝やリスペクトを捧げてきたが、「このような状況の中で協力してくださったお店の方々には本当に感謝しかないです。お酒やお料理を提供していただけるだけでうれしかったです。私はカメラの前でいつもどおり、食べて、飲んでいたのですが、『おいしそうに食べて、飲んでいる姿を見られてうれしい』とおっしゃってくれた店主の方がいて、それがとても感慨深かったです。私たちもうれしいし、お店の方もうれしい。うれしいが重なるって幸せだな、と思いました」。
Season6では、呑兵衛の聖域とも言える立ち飲み、定番の町中華や鉄板焼き、ファミレス飲みや川越小旅行&ビール工場見学、料理教室でイタリアンなど、これまでになく多彩な“飲み”を楽しむワカコ。
「このドラマは26歳の女性の日常の中にある小さな発見を面白がるといったことを大切にしてます。お酒を飲むということに変わりはないんですけど、ファミレスやビール工場、料理教室など、意外なところで意外な楽しみがあって、演じていても新鮮でしたし、視聴者の皆さんにも新鮮な気持ちで楽しんでいただけたら、と思っています。伏線が張り巡らされているわけでもないですし、複雑な人間関係もないので(笑)、1話完結で気軽に観ていただけるところも『ワカコ酒』の素敵なところ。おいしそう、同じものを食べてみようかな、明日の仕事終わりに飲みに行こうかなって、思うだけでも楽しい気分になれる作品だと思います」
『ワカコ酒』の出演により、2021年釜山国際映画祭のアジアコンテンツアワードで「New Comer Actress」賞にノミネートされるなど、武田の代表作になった。
「自分の一部に近いぐらい、ワカコの存在が大きくなっています。私は、仕事から帰って家で一人反省会をすることが多くて、あの時こうすればよかった、と落ち込む日もあるんです。そういう時にふとワカコのモノローグを思い出すんです、例えば『これでまた明日から仕事頑張れる』とか。ワカコのせりふとして言った言葉が、武田梨奈の心の中に染み込んでいるような感じがします」
最近は、街中で「ワカコさん」「ワカちゃん!」と声をかけられることが増えたという。
「『ワカコ酒』が始まる前は、“空手の人”という認識をされている方が多かったのですが、いまでは“お酒のドラマの人だよね”と言われることが増えました。空手をやっていることを知らなかったり、“武田梨奈”という名前を知らずに“ワカコ”だと思っている方もいらっしゃいます(笑)。これは私が俳優になりたい、と思った時の一つの理想だったんです。武田鉄矢さんの“金八先生”や水谷豊さんの“(杉下)右京さん”のように、役の名前で覚えてもらいたいと思っていたので、すごくうれしいです。ワカコは新久先生の手によって漫画のキャラクターとして生まれましたが、フィクションの枠を越えて、ワカコという人が皆さんの中に実在していて、自分の知り合いのように身近に感じてくれている。それってすごくうれしいことで、役者冥利に尽きます。これからも皆さんの知っているワカコを大切にしながら、仕事の幅を広げていきたいと思っています」
■Season6各話タイトル ※放送日は予定
1月10日(月) 第1夜 「とんかつに熱燗でぷしゅ~」
1月17日(月) 第2夜 「大人中華も町中華も」
1月24日(月)第3夜 「立ち飲みの醍醐味」
1月31日(月) 第4夜 「絶品グルメをお取り寄せ」
2月7日(月)第5夜 「あつあつの鉄板焼き」
2月14日(月)第6夜 「再会を祝して乾杯」
2月21日(月)第7夜 「コスパ最強 !ファミレス飲み」
2月28日(月)第8夜 「あこがれの老舗居酒屋」
3月 7日(月)第9夜 「イタリアンの料理教室へ」
3月14日(月)第10夜 「初めてのひとり酒」
3月21日(月) 第11夜 「小江戸川越でぷしゅ~♪」
3月28日(月) 第12夜 「ご褒美ローストビーフ飲み」
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からの記事と詳細 ( 武田梨奈、呑兵衛キャラのワカコはもはや「自分の一部」|オリコン|北國新聞 - 富山新聞 )
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