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Monday, January 31, 2022

外環道掘削へ説明会 住民ら振動や騒音に不安 - 東京新聞

住民約30人が出席した武蔵野市での説明会

住民約30人が出席した武蔵野市での説明会

 東京外郭環状道路(外環道)のシールドトンネル工事に伴い、ルート上にある調布市の住宅街で陥没や空洞が発生した事故で、東日本高速道路など事業者三者は三十日夜、工事再開に向けた住民説明会を武蔵野市内で開いた。住民からは振動や騒音などを不安視する声が相次いだ。

 事業者側は「再発防止対策の内容を確認するため」として、七基あるシールドマシンのうち、事業者側が所有する事業用地内にある五基で掘削工事を再開する考えを示した。練馬区の大泉ジャンクション(JCT)付近の三基と三鷹市内の中央JCT付近の二基で、当面は再発防止対策の効果を確認しながら掘り進めるという。その上で担当者は「事業用地外に出る場合は皆さんへの説明の場を設けたい」と述べた。

 陥没現場のある調布市の地下の二基のうち一基は、既に工事を二年間、凍結する方針を打ち出している。

 市民は三十人が出席し、振動や騒音、低周波の影響などへの不安を訴えた。「事前の調査ボーリングをもっと細かくやってほしい」などの要望が出た。

 住民側として参加した市議会外環道路特別委員会の本間雅代委員長は、特別委の総意として「今回の説明会が納得いくものであるとは感じていない」と強調。「工事が再開することになっても、それが安全確保を意味しておらず、さらなる事前調査の計画説明や、沿道住民に対する説明を繰り返し、不安解消を図っていただきたい」と発言した。

 住民説明会は一月二十三日の練馬区を皮切りに、三鷹市、杉並区で行われた。二月一日の武蔵野市での二回目の説明会が最後となる。(花井勝規)

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