寺内１８号墳現地説明会
2022-02-23（水） 15:40
和歌山市の岩橋千塚古墳群にある前方後円墳・寺内１８号墳の発掘調査の現地説明会が今日行われ、歴史ファンらが集まりました。
和歌山市森小手穂の丘陵地にある寺内１８号墳の発掘調査は、岩橋千塚古墳群のうちの国宝に相当する特別史跡への追加指定を目指そうというものです。この古墳は６世紀前半のものとされ、昭和４０年に関西大学考古学研究室による後円部を中心とした発掘調査が行われましたが、今回は、正確な規模や構造などの調査を目的に、前方部を中心に去年９月から行われています。
今回の発掘では、墳丘の下の部分に岩盤を削って平坦にした基壇が検出されたことから基壇を含む古墳の全長が３１メートルであることがわかりました。また、墳丘の裾の円筒埴輪の列や須恵器の大甕、墳丘の北西隅に、蓋坏や高坏、壺などの土器を埋納した遺構も見つかり、岩橋千塚古墳群での「儀礼」を考える上での新たな成果となりました。３回に分けられた見学会にはおよそ８０人の申し込みがあり、見学者は学芸員の説明を聞きながら古代に思いをはせている様子でした。
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