スリランカ人女性が入管施設で死亡した問題の報告書について、古川法務大臣は、一部に虚偽の記載があるのではないかとの指摘は理解できるとして、記載した経緯を説明する書面を今の国会の会期中に、出入国在留管理庁から国会に提出させる考えを示しました。
名古屋出入国在留管理局で、スリランカ人女性が死亡した問題で、出入国在留管理庁がまとめた報告書をめぐっては、立憲民主党が「女性が発言していないことばを発言したかのような虚偽の記載があるのではないか」と指摘しています。
古川法務大臣は衆議院法務委員会で「そうした認識を生じさせうる表現となっているとの指摘は理解できるところで、真摯（しんし）に受け止めたい」と述べました。
そのうえで、今の国会の会期中に、報告書に記載した経緯を説明するための書面を、出入国在留管理庁から委員会の理事会に提出させる考えを示しました。
また、施設での女性の様子を撮影した映像の全面的な開示を求める意見について、古川大臣は「法務省として応じるのは困難との見解を示してきたが、改めて検討し、考え方を整理したうえで理事会に書面を提出させたい」と述べました。
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