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Tuesday, May 3, 2022

説明足りぬ専門家、「不都合な意見」無視する政府 あるべき姿は [新型コロナウイルス] - 朝日新聞デジタル

 新型コロナウイルスの流行から3度目の春。コロナ対策をどう決めるのか、難しさが増しています。対策について、政府に提言する専門家と、政府のあり方をどうみるか。改善すべき点は何か。医師で民法・医事法を専門とする米村滋人・東大教授に聞きました。

 ――政府の新型コロナウイルス対策分科会(尾身茂会長)は4月末、感染が急拡大した場合の対応として、四つの考え方をたたき台として、示しました。

 専門家の役割は、選択肢を示すことです。いくつかのオプションを提示すること自体に問題はないと考えています。

 ただ、今回提示された四つをもとに議論するのは苦しい。考え方の違いというより、規制するかしないか、で分けている。「結論が四つあります」と示されたようなもので、これでは政府も国民も、理解できないのではないでしょうか。

選択肢の持つ意味示して

 ――どうすればいいのですか。

 この点を重視したらこうなります、このリスクを減らしたいならこうなりますよ、という提示の仕方をせねばなりません。

 それぞれの選択肢の持つ意味、背景、選んだ場合のメリット、デメリットをしっかり説明する必要があります。

後半では、分科会や政府に求めること、第7波対策に必要だと考えていることも語ります。

 ――専門家はこれまでも、政府に提言をしてきました。政府との距離感について、どう考えますか。

 まず、提言があったとき、政…

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