伝統的モデルはコロナ禍で崩壊、代替案はまだない
Photo:Robin Marchant/gettyimages
――筆者のグレッグ・イップはWSJ経済担当チーフコメンテーター
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過去40年間で最大の米インフレ率を予想できなかったことから、経済学は事後分析の真っただ中にあると思えるかもしれない。
まだその段階には至っていない。一握りの例外を除く経済学者(エコノミスト)たちは、自分たちの理論やモデルがインフレ見通しをこれほど誤ったことについてほとんど関心を向けていない。経済学の主要な研究機関である全米経済研究所(NBER)は、2020年に新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)に関して数多くの論文を発表したが、インフレに関する研究はまだ大幅に増加していない。
インフレ予測がほんのわずか外れたのであれば、それは理解できる。実際はそうではない。昨年末のインフレ率は、その8カ月前に実施したエコノミスト調査で示された予想中央値の2倍を超え、最も高い予想をはるかに上回った。
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