鳥取県が「有害図書」として指定した本を、ネット通販大手が鳥取県外に住む人にも販売を取りやめ、指定のプロセスを問い合わせるメールが相次いでいることを受けて、県は8日、指定の手続きには問題がなかったと説明しました。
東京の出版社「三才ブックス」が出した3冊の本について、鳥取県が「有害図書」に指定したあと、ネット通販大手の「アマゾン」が販売を取りやめ、鳥取県外に住むサイトの利用者も本を購入できなくなり、県には、指定のプロセスなどを問い合わせるメールが、これまでにおよそ50件寄せられています。
県の担当者は「有害図書」に指定した理由について、本には「ピッキングの方法」や「吹き矢の製造方法」などが書かれていて、18歳未満の子どもたちの暴力性や残虐性を誘発するおそれがあると説明しました。
また指定にあたっては、ことし1月に司書などの5人で作る有害図書類指定審査部会を開き、委員に自由に判断してもらうため当日は具体的な指定の理由などの発言を求めず、投票で3分の2の委員が賛成したため「有害図書」に指定したということです。
出版社側には8日、指定の理由を示した書類をメールで送ったということです。
県は「要綱に基づいた指定のプロセスは問題ないと考えているが、今後はもう少し精緻に対応する必要があると考えている」と話しています。
東京の出版社「三才ブックス」は、NHKの取材に対し「これまで県からは、有害図書に指定した連絡や具体的な理由の説明がなく、きょうようやく示されました。ただこれはスタートラインに立っただけで、今後、鳥取県やその他の都道府県が有害図書の指定を行うのであれば、最低限、当事者に指定の理由を明らかにするべきだと思う」とコメントしています。
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