返金の説明もなく、転校しようにも難しい状況に学生が追い込まれています。留学生を鎖で拘束したとして登録を抹消された日本語学校は、処分の停止を求める仮処分を裁判所に申請しました。
福岡県は留学生が置き去りにされることのないよう支援を検討しているものの、在校生たちは不安を募らせながら今も授業を受け続けています。
◆学生を南京錠と鎖で「拘束」
この問題は、去年10月福岡市南区の日本語学校・「西日本国際教育学院」で男性職員がベトナム人留学生チャン・マウ・ホアンさんを鎖や南京錠で拘束しその後も寮で監視するなどしたものです。
出入国在留管理庁はチャンさんへの人権侵害があったとして「西日本国際教育学院」に新たな留学生の受け入れを認めない処分を出すとともに、約630人の在校生に転校などを促すよう指導しました。
◆学校側は裁判所に「執行停止」求める
一方、学校側は、処分の執行停止を求める仮処分を福岡地裁に申請。裁判所の判断を待つ方針のため在校生たちは、今も学校で授業を受け続けています。
RKB若松康志「先行きが見えない今の状況に多くの在校生が不安を募らせています。」
在校生「転校したいけど、どうしていいか分かりません。学校には100万円ほどの学費を払いましたが、返金してもらえるのか、学校から説明はありません。来年3月ま
でのビザが心配です」
在校生「まだ日本語がうまく話せないので、新しい学校を探せません。学校からは『転校してもいい』と言われていますが、お金がないので退学しても難しいです」
◆入国制限緩和で他の学校も受け入れ難しい
仮に在校生たちが転校しようとした場合受け入れ先はあるのでしょうか。福岡県にある別の日本語学校の経営者に話を聞きました。
別の日本学校経営者「私の学校は国内で転校生を受け入れたことがないんです。入管庁のご指導を仰ぎますが、学校としては希望があれば書類選考と面接をして受け入れようと思います」
ただ、今年3月の入国制限の緩和で留学生の受け入れを再開したため日本語学校の多くが定員に余裕がありません。
別の日本学校経営者「もう定員がいっぱいなのですぐに受け入れることはできません。受け入れるにしても半年先の来年の4月期ですね」
◆警察は刑事事件としての立件を視野に捜査
「西日本国際教育学院」に対する学校教育法上の認可や指導の権限を持つ福岡県は「留学生が置き去りにされることのないよう何ができるのか支援の方法などを検討したい」と話しています。
国や県には、処分や指導をするだけではなく留学生たちが不利益を被らないための支援をすることが求められています。
一方、“転校騒ぎ”につながったベトナム国籍のチャン・マウ・ホアンさんが鎖で拘束するなどされた問題については、警察が逮捕監禁容疑などでの立件を視野に調べをすすめていることが捜査関係者への取材でわかっています。
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