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Sunday, October 16, 2022

明確な説明責任果たし、経済への信頼取り戻す=ハント新財務相 - ロイター (Reuters Japan)

 英国のハント新財務相は10月16日に放送されたBBC放送のインタビューで、財政運営に関する丁寧な説明を通じて英経済に対する信頼を取り戻すと約束した。15日、ロンドンのBBCで撮影(2022年 ロイター/Henry Nicholls)

[ロンドン 16日 ロイター] - 英国のハント新財務相は16日に放送されたBBC放送のインタビューで「私がやろうとしているのは、市場や世界、そしてまさに今テレビを見ている国民に向けて、われわれの税金と歳出の各1ペンスに至るまで、政府として適切な説明責任を果たせると証明していくことだ」と語り、財政運営に関する丁寧な説明を通じて英経済に対する信頼を取り戻すと約束した。

9月23日に前任のクワーテング氏が財源の明確な裏付けを明らかにしないまま大型減税を含む財政政策を公表して以来、英国では国債売りが強まり、トラス政権には市場からだけでなく与党保守党内からも不信感が広がっている。こうした中でトラス首相は14日、クワーテング氏を解任し、元外相のハント氏を財務相に起用した。

ただトラス政権の足場はなお揺らいでいる。この日には3人の保守党議員がそれぞれ別個に、トラス氏の辞任を要求。このうちの1人のジェイミー・ワリス議員はツイッターに「ここ数週間、私は政府が英経済の信頼を損ない、わが党を取り返しがつかないほど分裂させる事態を見続けてきた。もうたくさんだ」と投稿した。

またクリスピン・ブラント議員はテレビ番組で、トラス政権は「もう終わった。今はどうやってうまく後任を選出するかが問題になっている」と指摘した。

保守党の党首信任手続きを扱う1922年委員会メンバーの1人は、党所属議員の「圧倒的多数」から要望があれば、12カ月間はトラス氏に対する正式な信任投票を行うことができないという現行のルールを修正できるとの見解を示した。

クワーテング氏解任により、減税による経済成長を通じて財政余力を生み出そうというトラス氏の政策は事実上失敗に終わり、逆にハント氏は歳出のさらなる圧縮や一部増税にも踏み込もうとしている。

ハント氏は「全ての省庁により一層の節約ができる部分を見つけてほしいと要請するつもりだ」と語り、政府が撤回しなかった幾つかの減税案は実行したいとしながらも、財政均衡化に向けた取り組みは何でもやる考えを改めて表明した。

同氏は31日に新たな財政計画の詳細を公表する予定。市場がこの計画に信認を与えるかどうか聞かれると「市場で取引する人々は言葉よりも行動で多くを語ると思う」とだけ答えた。

また自身の肝いりで財政政策が劇的に修正された点から、同氏が実質的に政権を運営しているのではないかとの質問には「トラス首相が責任者だ。彼女はわれわれの進もうとする場所への道筋を変えた。英国の成長という目的地自体を変えたのではない」と強調した。

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