外国人に「たこ焼き」を説明する難しさを描いた漫画がSNS上で話題となっています。海外の友人を観光案内していた、フランス人の夫を持つ女性。「これはたこ焼き、大阪の食べ物。熱いからよく冷ましてね」と言って、友人にたこ焼きをあげますが、友人は「分かった」とそのまま食べてしまい…という内容で「分かる」「私も同じ体験をしました」「でも、それがやめられない」などの声が上がっています。作者の女性に聞きました。 【漫画】本編を読む
普通では「はいはい」と聞き流され…
この漫画を描いたのは、Carly(ペンネーム)さんです。フランス人の夫と日本で生活し、エッセー漫画をインスタグラムとブログ「カーリーの日記」で発表しています。 Q.今回の漫画を描いたきっかけは。 Carlyさん「海外の友達とたこ焼きを食べると、毎回と言っていいほどやけどをしてしまうんです。普通に『熱いから気を付けてね』と言うだけだと、『はいはい』と聞き流して、パクッと一口食べられてしまって、そして、やけどをする…『本当に熱いんだ』と伝えようとすると、やばい表現になってしまったので漫画にしました」 Q.海外の方が、たこ焼きを食べたがる場面は多いのでしょうか。 Carlyさん「海外から来た友達と街を歩いていると、たこ焼き屋さんでほぼ必ず立ち止まることになります(笑)まず、焼いている様子を見て、『これは何?』と興味を持つ人が多いです。かつお節が動く様子なども面白いようです。目にも楽しい、味もおいしいたこ焼き屋さんはちょっとしたエンターテインメントのようです」 Q.たこ焼きは海外の方にも知名度がありますか。 Carlyさん「年代によって違うと感じます。義両親の世代では知っている人に出会ったことがありませんが、若い人で『アニメで知ってる!』という人もいました。日本文化に触れたことがあるなら知っている人も多いと思います」 Q.たこ焼きの味の評価は。 Carlyさん「私が出会った人は老若男女みんな、『おいしい』と言ってくれました! 魚介系が苦手だと言っていた人でさえ、『これなら、いくらでも食べられる』と言ってくれたのには驚きました」 Q.“説明”の後でも、皆さん、たこ焼きを食べてくれるのでしょうか。 Carlyさん「ちょっと脅しすぎてしまうのか、食べるときは恐る恐る…という感じですが。適温になった後は光の速さでなくなってしまいます!」 Q.フランスには、たこ焼きのような熱い食べ物はないのですか。 Carlyさん「思い返してみると、フレンチレストランで熱々のものが出されることって、ありませんよね。フレンチがぬるい理由はいくつかあるのですが、その一つは食材の味や香りを楽しむためだと聞きました。でもまあ、そんなしっかりしたフレンチを食べる機会は少ないので…。 『フランスの家庭料理に熱い食べ物はある?』と夫に聞いてみましたが、やはり、ハフハフするほど熱いものはパッと思い浮かびませんでした。地域によってはあるのかもしれませんが。私個人は熱々のものをみんなで『熱いね、おいしいね』と食べるのが好きなので、家庭料理でさえ熱々のものがないことに少し驚きました」 Q.たこ焼き以外で「説明がやばくなる」日本食は。 Carlyさん「たくさんあります! 焼きいも、肉まん、湯豆腐、おでんの大根などなど…意識してみると、日本は熱々の食べ物がこんなに多かったのかと気付きました。お餅は『喉に詰まって何人も亡くなってるから、よくかんで食べてね』と熱さとは別物のやばい説明になってしまいます」 Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。 Carlyさん「『私の海外の友達も全く同じようにやけどをしていました』という人がチラホラいらっしゃいました。日本紹介あるあるなのかもしれませんね。『中華圏の人なら、ショウロンポウみたいに熱いと言えば通じるよ』とアドバイスももらえました。そして、大阪の方からは『少し穴を開けて空気を入れると冷めやすいですよ』という助言を頂きました! これから使わせてもらおうと思います。 『日本人だけど、私もたこ焼きでやけどをしてしまう』という意見が一番多く、そして、皆さん、『ハフハフ言いながら食べるのが楽しいんだよね』と言っていて、味だけではなく、温度もひっくるめておいしいと思う食文化の楽しさを感じました」
オトナンサー編集部
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