営業でも絶大効果だ。楽天・田中将大投手(32)の入団以来、球団が営業面で驚異の収入増となっていることが10日、明らかになった。1月28日の復帰決定以降、年間シートが3000席販売され単純計算で約1億円の売り上げを記録。グッズ売り上げなど、現時点で営業売り上げが年俸9億円の20%を上回る、2億円超に上る見込みだ。すでにチーム内でも各選手へ好影響を及ぼす右腕。グラウンド外での存在感も、計り知れない。
「マー君フィーバー」はグラウンド外にも及んでいた。1月28日に古巣復帰が発表されると、ファンの動きは速かった。球団職員が「想像以上」と口をそろえる大反響が続いている。
最も顕著な数字は個人グッズだ。会見後の10日間で、田中将のユニホーム販売数は実に約5000枚。昨年、開幕前までの期間では全選手合わせて約2000枚で、売り上げは2・9倍。コンセッション部・渡辺誉志部長は「東北地方以外の購入者が多い」と驚きを隠せなかった。
また、この日から日本一に導いた13年バージョンの「MyHEROタオル復刻版」の販売が開始。既に同タオルも約3000枚が売れた。全選手で約1800枚だった昨年の開幕前の数字と比べても、驚異の数字。田中将は球団を通じ「ファンの方々が僕のタオルを掲げて声援を送ってくれる。そんな光景がまた見られることを楽しみにしています!」とコメントした。
年間シートも好調だ。11月の販売開始から、入団発表前の3カ月間の販売数は約2800席。それが入団発表後の2週間で3000席を超えた。例年の2月前半の販売数は1週間あたり約20~30席で、約10倍の勢い。「最初は半信半疑だったが、田中選手の効果は想像を超えていた」とチケットセールス部・村嶋大部長。金額に換算すると約1億円で、全席種が今月中にも完売の見込みとなった。
ファンクラブ会員も激増中だ。昨年11月9日~1月27日までの新規入会数は約700人。それが、入団決定後は新規入会が1000件、さらに退会予定だった500人が再入会した。入会金売り上げは約2000万円。マーケティング部・一ノ瀬玲奈部長は「1日で数百人の申し込みが入って、システム障害かと思った。スーパースターが戻ってくるんだなと実感した」とした。あまりの反響の大きさを受け、球団初となる選手個人を対象にしたファンクラブ発足も検討中だ。
6日にキャンプ合流し、4日間の練習で周囲への惜しみない助言など、チームに好循環をもたらし続ける右腕。コロナ下で、球団経営が厳しい状況で、営業成績さえも支える救世主とも言える。
野村克也元監督の命日でもある11日、田中将はチーム本隊に完全合流する。開幕に向けた調整はさらに本格化し、今月中の実戦登板も予定。まだまだ「マー君狂騒曲」は続きそうだ。(重光 晋太郎)
▽今季の楽天シーズンシート 今季は本拠地開催の全72試合ではなく、半数の36試合に2分した「ハーフシーズンシート」として販売する。価格は席種で異なり最高額のバックネット裏VIPボックス5で150万円(完売)。最安値のスタンダードパッケージ12万円(完売)まで20種が用意されている。
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