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Friday, February 5, 2021

デスク日誌(2/6):水を運ぶ少年 - 河北新報オンライン

 「立派な大人になったんだね」「これからも強く生きていってほしい」「笑顔でよかった」
 成人の日に合わせ掲載された「水を運ぶ少年 二十歳に」。東日本大震災の発生直後、気仙沼市でペットボトルを持ち水を運ぶ少年の軌跡を追った連載に、インターネット上で数多くの書き込みを頂いた。
 手紙で感想をお寄せいただいた方、作家の塩野七生さんがこの写真について書いたコラムを掲載した雑誌を送ってくださった方も。厚く御礼申し上げます。
 二十歳になった松本魁翔(かいと)さんには、居住地の仙台から何度か気仙沼に戻って取材に応じてもらった。気仙沼の震災遺構で担当記者が写真を撮影する際、当方もあいさつのため同席した。
 すると、母のいつかさんが「皆さんと息子と一緒の写真を撮りたい」。ええっ! いいんですか…。魁翔さんと記者と当方と3人で、水を運ぶ少年の写真の前で記念撮影した。
 魁翔さんには「コロナが落ち着いたら、お酒でも飲もう」と声を掛けた。「結構、飲みますよぉ」といつかさん。ああ、この人は子どもの成長を心から喜んでいる。そう思った。
(気仙沼総局長 村上朋弘)

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