住まい再建へ住民説明会 八代市坂本町 熊本豪雨で被害 | 熊本日日新聞社 - 熊本日日新聞

　熊本県八代市は２７日、昨年７月の豪雨で甚大な被害を受けた坂本町で、球磨川の緊急治水対策の概要や住まい再建に関する地区別説明会を始めた。国土交通省と県と合同で、３０日まで旧小学校の８校区ごと（一部合同）に開く。

　初日は、中谷地区のさかもと青少年センターと、西部地区・深水地区の西部地区多目的集会施設の２カ所（３校区）で開催。計約７０人の住民が参加した。

　国交省は輪中堤・かさ上げの工法や、かさ上げする場合の移転費用や引っ越し代などの補償内容を説明。具体的なかさ上げ場所は「今後、測量した上で検討する」とした。

　市は住まいの再建として、かさ上げ・輪中堤による現地再建や集団移転、災害公営住宅への入居など５パターンを提示。また、４月以降、８校区ごとに意見交換会を開き、将来を見据えたまちづくり計画をそれぞれ策定する考えを示した。

　この日、住民の「球磨川支流の地域もかさ上げしてもらえるのか」との質問に、国と市は「互いに連携して協議したい」と回答。「集落が存続できるように行政が主導してほしい」との要望もあった。（元村彩）

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