<プロボクシング:WBAスーパー、WBC、IBF、WBO統一世界スーパーミドル級タイトルマッチ>◇17日(日本時間18日)◇米・ラスベガス
プロボクシングWBAスーパー、IBF世界ミドル級王者ゲンナジー・ゴロフキン(40=カザフスタン)が17日(日本時間18日)、米ネバダ州ラスベガスのT-モバイルアリーナで4団体統一スーパーミドル級王者サウル・アルバレス(32=メキシコ)と3度目の対決を果たし、アルバレスがゴロフキンに3-0の判定勝ちを収めた。
17年初対決、薬物違反に王座剥奪も/アルバレスvsゴロフキン過去2戦の軌跡
ゴロフキン | ● | 判定0-3 | ○ | アルバレス |
◆ラウンドVTR◆
1R
試合開始から10秒以上、見合う展開でスタート。先にアルバレスが左フックでけん制。ゴロフキンの積極的なジャブが目立つも、アルバレスが右強打を狙った動きを連発した。動きが慎重なゴロフキンに対し、アルバレスは少しずつプレッシャーをかけながら左ジャブを繰り出した。両者ともに静かな滑り出しとなった。
(アルバレスの10-9)
2R
両者様子をみながら入ると、先にアルバレスが大振りの左フックで威圧した。ゴロフキンのカウンターの左フックを浴びると、右フック、右ストレートを打ちながら前に出た。力強いワンツーを連発。ガードの上に強烈な右を打ち込んだ。ゴロフキンは冷静な動きで右ボディーストレート、左ジャブで応戦した。
(アルバレスの10-9)
3R
アルバレスがプレッシャーをかけて前に出ると、ゴロフキンも左ジャブでけん制した。近い距離でクリンチが入った後、アルバレスがロープに追い詰めるシーンが増えた。さらにワンツーからの左と3連打でゴロフキンを後退させ、左フックで動きを止めようとした。スロースターターのゴロフキンも動きにエンジンがかかってきた。
(アルバレスの10-9)
4R
パワーで押したアルバレスに対し、ゴロフキンは左フック、ワンツーで応戦。ガードの上からでもパワフルに連打を打ったアルバレスの動きを止めようと、ゴロフキンも足を止めてパンチをねじ込もうとした。相手の様子を見ながら、アルバレスがパワフルな右を繰り出すと満員で埋め尽くされた観客席がわいた。
(アルバレスの10-9)
5R
アルバレスがゴングと同時に強引に右ストレートを打ち込んできた。下がりながらもゴロフキンは左フックなどで対抗。アルバレスはスピードある左ジャブ、右ストレートを繰り出すゴロフキンとの距離をつぶしながら左フック、右ボディーストレートを打ち込むとゴロフキンも軽くよろめいた。アルバレスがパワーで押す展開が続いた。
(アルバレスの10-9)
6R
ゴロフキンが前に出ながらアルバレスの動きを封じようと試みた。左ジャブ、右ストレートと積極的に打ち込み、主導権をにぎり返そうとすると、アルバレスも手数こそ減ったものの、パワフルな強打で応じた。ゴロフキンの左フック、左ジャブがヒットするようになり、少しアルバレスが休んだようにもみえた。
(ゴロフキンの10-9)
7R
先にアルバレスが右ストレートを放つと、ゴロフキンが足を使いながら左ジャブ、左フック、強弱をつけた右ストレートで攻めた。アルバレスのワンツーをガードで回避しながらゴロフキンは再び左フック、右アッパーで反撃。手数の減ったアルバレスに対し、ゴロフキンはスピードと手数で上回った。
(ゴロフキンの10-9)
8R
ゴロフキンが左アッパー、左ジャブで攻め始めると、アルバレスは力強い右オーバーハンドや左フックを放った。アルバレスの強引なパンチを見極めながら、ゴロフキンは足を使っていたが、アルバレスの左フック、左ボディーを浴びた。何とかロープ際に追い詰めたゴロフキンだったが、決定的なシーンはつくれずにアルバレスに回避された、
(ゴロフキンの10-9)
9R
ゴロフキンがプレッシャーをかけ、的確にパンチをヒットさせた。時折、アルバレスがワンツーで前に出るが、徐々にゴロフキンがロープ際に追い詰めてパンチをねじ込んだ。アルバレスの動きを読み、逆に左ジャブ、左フックを打ち込んでペースを握った。後半に入ってエンジンがかかってきたゴロフキンがアルバレスのパワーを封じてきた。
(ゴロフキンの10-9)
10R
アルバレスが右強打を武器に前に出ると、バックステップで回避したゴロフキンが左ジャブ、左フックで反撃。アルバレスの左フック、右アッパーを避け、右アッパーで対抗。残り1分はアルバレスがパワーで押しながらワンツー、右ストレートを放って威圧した。ゴロフキンの動きを止めようとするアルバレスの強打が目立った。
(アルバレスの10-9)
11R
ゴロフキンが大振り気味なパンチのアルバレスの動きをみながら、左ジャブを打ちながら前に出た。軽快なステップで左フックを当てた。両者の距離が近くなり、ゴロフキンが左フックや細かいパンチを当てていく。アルバレスはパワフルな右ストレートなどをみせるものの、ヒットしなかった。ゴロフキンの手数が多く攻め続けた。
(ゴロフキンの10-9)
12R
ゴロフキンが左フックを軸に攻め始めると、アルバレスも左フックで反撃した。アルバレスの左右両ボディー攻撃はクリンチでストップ。接近戦となり、ゴロフキンは左ジャブ、左フックなどで前に出ようとしたが、アルバレスも最後の力を振り絞った下がらずに左フックを狙う。距離が接近した展開となりクリンチが多くなりながら試合終了。終了ゴングと同時に両者が抱き合いながら言葉を交わした。
(ゴロフキンの10-9)
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