安倍晋三首相（６５）は２４日、東京・信濃町の慶応大病院を訪れ、４時間近く滞在した。同病院入りは１７日に続き２週連続。その後、官邸で記者団に「先週の検査の結果を詳しく聞き、追加的な検査をした」と説明した。与党内などに健康不安説があることも踏まえ「体調管理に万全を期して、これからまた仕事に頑張りたい」と語った。
首相は、検査の内容と結果を記者団に問われ「また、お話をさせていただきたい」と話すにとどめた。今後、新型コロナウイルス感染症の政府対策に関する記者会見などを開いた際に、検査について説明することも検討するとみられる。
首相の連続在職日数が２４日、２７９９日となり、大叔父の佐藤栄作を抜いて歴代最長を更新したことを受け「政治は何日間在職したかではなく、何を成し遂げたかが問われる。国民に約束した政策を実行するため、全身全霊を傾けてきた」と強調した。
首相は１７日に慶大病院を訪れた際、約７時間半にわたり滞在。官邸側は「休み明けの体調管理に万全を期すため、夏季休暇を利用して検診を受けた」と説明していた。
ただ首相には第１次安倍政権時の２００７年９月、夏の参院選での与党敗北後、持病の潰瘍性大腸炎の悪化を理由に退陣した過去がある。最近は新型コロナ対応での疲労も指摘されている上、今月末に予定されていた自民党幹部との連続在職記録更新を祝う会や党役員会が中止になり、首相の体調不良に関する臆測が一気に広がった。
官邸内には「余計な混乱を引き起こしている。首相本人がきちんと説明すべきだ」という声もある。（井上峻輔）
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首相、2週連続の病院訪問 「追加検査」と説明 - 東京新聞
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