[デトロイト 1日 ロイター] - 米ゼネラル・モーターズ(GM)は6日の投資家向けイベントで、電気自動車(EV)のラインアップを拡充するとともに、ソフトウエア事業にも同様に注力してプラットフォーム企業としての地位を確立する戦略を明らかにする見通し。
GMは2025年までの期間にEVと自動運転車に350億ドルを投資する計画を既に公表している。事情に詳しい関係者によると、投資家向けイベントで幹部らは、その後の5年間の売上高と利益率の成長目標を発表する見通し。
関係筋の1人は「GMは自動車メーカーからプラットフォーム企業に転換している」と説明。売上高と利益率の目標については「目を見張るような数字を期待してもいい」とした。
GMの昨年の売上高は約1225億ドルだった。
同イベントは、GMの企業評価額(時価総額約750億ドル)をEVメーカーのテスラ(同約7620億ドル)の水準まで引き上げるよう投資家を説得する狙いがある。
EVのラインアップについては、現在予定されている電動ピックアップトラック「GMCハマー」などに加え、大型ピックアップトラックの「シボレー・シルバラード」と「GMCシエラ」のEV版をそれぞれ2022年終盤と23年終盤に発売する計画を公表する見通しであることが、関係筋の話や米調査会社オートフォーキャスト・ソリューションズ(AFS)の予測で明らかになった。
2030年までに同社の全自動車販売にEVが占める割合も示す見通し。
ソフトウエア事業に関しては、同社は先週、23年に実用化するソフトウェアプラットフォームのブランド「Ultifi」を公表。プラットフォームのオープン化を目指すとした。ソフト事業の強化により、従来の自動車会社に比べて景気循環の影響を受けにくくなると投資家に説明する見通し。
韓国のLG化学傘下の電池大手LGエネルギーソリューション(LGES)とのEV用電池での提携をどのように生かすかについても説明があるとみられる。
AFSによると、GMは米国で28年序盤までに少なくとも20車種のEV新モデルを投入する見通し。
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