四国電力は伊方原子力発電所で起きた保安規定違反などの問題や再発防止策をまとめたパンフレットを作り４日から伊方町など周辺の住民に配布しています。
伊方原発の状況を地元に説明する活動は、感染対策のためことしも対面ではなく、社員などが各家庭を回ってパンフレットを投かんする形をとっています。パンフレットにはことし明らかになった緊急時の待機要員が宿直勤務中に無断で外出し、保安規定に違反する状態となっていた問題に対して、社員教育の徹底やスマートフォンで宿直当番者の所在を確認するといった再発防止策を説明しています。また、去年起きた電源の一時喪失などのトラブルについても、技術継承や作業工程のチェック体制の強化などに取り組んでいることを写真付きで示しています。パンフレットを受け取った６０代の男性は「連続トラブルや保安規定違反の問題は、地元としても積み重ねてきた信頼が裏切られたような気がして残念だ。よく読んで内容を確認したい」と話していました。
パンフレットは伊方町など伊方原発から半径２０キロ以内に住むおよそ２万７０００戸に配付される予定です。
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