水道水をそのまま飲むと、人によってはカルキ臭やカビ臭、口当たりなどが気になることがあると思います。少しでも健康的でおいしい水を飲みたい、そんなときは「浄水器」を使ってみてはいかがでしょうか?
浄水器を使えば、水道水に含まれる残留塩素などの不純物を除去できます。今までよりお茶やコーヒーの色・香りが良くなったり、食器や調理器具への水あかの付着を防げたりなど、メリットはさまざま。今回は、そんな浄水器の選び方とおすすめの製品を紹介します。
浄水器:手軽さを重視するなら「ポット型」か「蛇口直結型」
試しに浄水器を使ってみたいという人は、「ポット型」がおすすめです。ポット型は、浄水用のカートリッジをはめ込んだ容器に、水道水を注ぎ、浄水を行うタイプ。
ピッチャーのような形状をしており、初めて浄水器を使う人でも扱いやすいのが特徴です。冷蔵庫にポットをそのまま入れることもできるため、ろ過した水を保存できます。
持ち運びがしやすく、価格もリーズナブル。ただし、一度に大量の水を浄水できるわけではないので、料理用というよりは、飲み水専用として使うのが基本となります。
蛇口直結型は、蛇口に装着して使用するタイプ。浄水、原水、シャワーをレバーで切り替えながら使用します。ポットに水道水を入れるなどの作業がなく、そのまま浄水された水が出てくるので、飲み水としてはもちろん、料理や食器洗いにも使えます。
ただし、蛇口の形状によっては取り付けできないこともあるので、自宅の蛇口に装着できるか事前に確認しておきましょう。
浄水器:浄水能力の高さを求めるなら「据え置き型」か「ビルトイン型」
据え置き型は、蛇口から取り入れた水をタンクでろ過し、専用のノズルから浄水された水が出せるタイプ。浄水能力が優れており、フィルターの容量も多いため、日常的にたくさん浄水するという場合にピッタリです。
ただし、キッチンに浄水器のタンクを据え置きすることになるので、ある程度のスペースを確保する必要があります。大き過ぎると、キッチン周りが狭くなってしまうので、注意が必要です。
キッチン周りのスペースを圧迫したくない場合は、「ビルトイン型」が良いかもしれません。ビルトイン型は、シンクの下に設置するタイプで、浄水器の存在を隠せるのが特徴です。浄水能力も高く、カートリッジの寿命も長めです。
ただし、ビルトイン型は設置にともなって、工事が必要になるため、他のタイプに比べてコストが掛かってしまいます。
浄水器:カートリッジ交換のタイミングを知らせる機能があると便利
浄水器のカートリッジには寿命があり、使い続けるためには、カートリッジを交換する必要があります。寿命が無くなると、浄水能力を失ってしまいますし、場合によっては放置したことで、菌が発生し不衛生な状態になる可能性もあります。
浄水能力を維持するためにも、衛生的に使うためにも、カートリッジの交換時期を把握しておくことは大切です。
短いものだと1〜3カ月前後、中には1年以上長く使えるモデルもあります。こうした交換時期の目安は各製品に記載されているので、事前に確認しておきましょう。
また、カートリッジの取り替えを忘れないよう、交換時期を知らせる機能が付いていると便利ですよ。残りの浄水量や交換時期を表示する液晶が付いているものや、ランプで交換のタイミングを教えてくれるモデルがおすすめです。
浄水器:おすすめモデルはコレ!
ブリタ「ポット型浄水器」
ブリタの「ポット型浄水器」は、容量2.4Lのポットにカートリッジをセットして使う浄水器。ろ過したクリアな水を飲みたいという場合にピッタリのモデルです。一度にろ過できる水量は1.26Lとなっています。
ポットのサイズは、24.1(幅)×27.4(高さ)×10.5(奥行き)cmと比較的小さいので、2Lのペットボトルを入れるようにして、冷蔵庫に収納できます。ろ過後の水の賞味期限は1日が目安です。
カートリッジは4週間に1回の交換が基本で、カートリッジ交換のタイミングはふたのスマートライトを確認することで分かります。交換が必要なときは赤色で点滅します。販売価格は3500円前後です。
パナソニック「浄水器 TK-CJ22」
パナソニックの「浄水器 TK-CJ22」は、蛇口直結型の浄水器。17の物質を除去できる高い浄水能力を備えています。1日10Lの使用で、約1年間使える長持ちカートリッジを採用しています。
浄水、原水、シャワーの切り替えができます。カートリッジの交換時期は、液晶表示で確認できます。浄水量の残りが150L以下になると、浄水量を示す液晶の数字が点滅するようになります。販売価格は9100円前後です。
東レ「カセッティ MK307MX」
東レの「カセッティ MK307MX」は、蛇口直結型の浄水器です。ミネラル分を失うことなく、残留塩素やカビ臭などを除去してくれます。浄水、原水シャワー、原水ストレートの3段階で切り替えて使用します。
飲み水として以外にも、食材を洗ったり、食器洗いにも使えるモデル。1日10Lの使用を想定した場合、カートリッジの交換時期は2カ月が目安になります。
プルキャップを外すと、カートリッジの汚れ具合を確認でき、交換のタイミングが分かります。販売価格は4100円前後です。
パナソニック「調理浄水器 TK-CS30」
パナソニックの「調理浄水器 TK-CS30」は、据え置き型の浄水器。浄水カートリッジと軟水カートリッジを搭載しており、浄水するだけでなく、まろやかな軟水を作ることもできます。水質切り替えダイヤルで、浄水と軟水の変更が可能です。
交換目安は、浄水カートリッジは約6カ月、軟水カートリッジは約3カ月となっています。カートリッジや乾電池の交換時期については、液晶ディスプレイに表示されます。販売価格は1万7000円前後です。
パナソニック「アルカリイオン整水器 TK-AS46」
パナソニックの「アルカリイオン整水器 TK-AS46」は、据え置き型の浄水器。優れた浄水能力を備えたカートリッジを採用しています。カートリッジの交換目安は1日15L使用で、約2年。交換時期はランプで知らせてくれます。
浄水ができるのはもちろん、胃腸に優しいアルカリイオン水を生成することも可能です。アルカリイオン水も、飲み始め、飲み慣れ、日常飲用の3段階で調整でき、その他、洗顔に適した弱酸性水も生成可能。ボタン操作で計5種類の水質切り替えが行えます。
レバーを操作して、原水とシャワーの切り替えができ、シャワーなら約20%の節水効果が期待できます。販売価格は4万6000円前後です。
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