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Thursday, June 9, 2022

ゴルフ場で迎え酒→プレー続行不可能が定番パターン! ゴルフ場に聞いた泥酔客トラブル - e!Golf(イーゴルフ)

二日酔いでさらに痛飲、プレー続行が不可能になる自滅型がほとんど

 ゴルフ場はスポーツをプレーする場所という人もいれば、レジャーを楽しむ場所という人もいます。

 ゴルフをスポーツとしてプレーしている人はゴルフ場でお酒を飲まない人が多数派です。一方で、ゴルフをレジャーとして楽しんでいる人はゴルフ場でお酒を飲む人が多数派です。

 かつてゴルフ場の来場者の8~9割がお酒を飲んでいる印象がありましたが、昨今は飲酒運転の厳罰化やアスリートゴルファーの増加により、お酒を飲む人はかなり減りました。

 それでもやはり、ゴルフ場での飲酒が欠かせないタイプのゴルファーは一定数存在します。その中にはお酒を飲み過ぎて同伴者やゴルフ場に迷惑をかける人もいるようです。ゴルフ場関係者に泥酔客のトラブルのエピソードを聞いてみました。

「直近で起こった泥酔トラブルは、同組の方からクラブハウスに電話がかかってきまして、『同伴者がお酒を飲み過ぎて倒れちゃった』ということで迎えに行きました」

「救急車を呼ぶかどうか本人に確認したところ、『大丈夫です』とのことでしたが、その人の話を聞いたところ、当日に飲んだお酒だけで泥酔したわけではないんですね」

「前日の夜にけっこう飲んだらしく、その日もコンペで朝から飲む展開になったそうです。そしてプレー中もお酒を飲み、昼もお酒を飲んだりしているうちに倒れちゃったということです」

「お酒の飲み過ぎでトラブルになるのは、ほとんどがこのパターンです。二日酔いでゴルフ場に来て、さらに飲んで体調が悪くなり、プレー続行が不可能になる自滅型です」

 いわゆる典型的な泥酔トラブル(泥酔客が他の客に絡んでケンカになり、コーススタッフが仲介に入るようなケース)はほとんどないそうです。

「シラフの状態でゴルフ場に来て、泥酔するまで飲むのはけっこう難しいと思います。ボールを打つ遊びをしに来ているわけですから、ボールが打てなくなるまで飲む方はほとんどいません」

 逆に、そんなにお酒を飲んだらボールが打てなくなるのではないかと心配になる人もいるそうです。しかし、そういう人はふらつきながらもボールは真っすぐに飛んでいく曲芸師タイプで、いわゆる“酔拳”の使い手です。

「ただ、そういうタイプのお客様も減りましたね。ゴルフ場に来てからの過ごし方は以前と比べてだいぶ変わりました。朝からレストランでお酒を飲む方はほとんど見かけなくなりました」

 以前は会社のコンペなどでスタート前に練習場に行こうとすると、「練習なんか行かなくていいからレストランにつき合え」という上司が必ずいました。そして「オレが酒を飲むのにオマエは飲まないのか」みたいなやりとりがありました。

 また、前半ハーフでスコアがよかった人は、ランチタイムでお酒を飲まされるのが恒例行事になっていました。

 でも今は、お酒を飲みたくない人に飲酒を強要するのはアルコール・ハラスメントという人権侵害であることが広く知られるようになりました。ゴルフ場でそういったシーンを見かけることはほとんどなくなりました。

 ゴルフ場でのお酒の飲み方が変わってきたのは2006年8月の福岡海の中道大橋飲酒運転事故がきっかけでした。この事故により飲酒運転の厳罰化を求める声が一気に高まりました。

 ゴルフ帰りのドライバーを待ち構えた飲酒検問が実施されるようになり、車を運転する人はゴルフ場でお酒を飲まない人が多くなりました(ランチタイムのビールは大丈夫だと思っている人は今でもいますが……)。

 その後、ゴルフ場はバス会社と提携してバスパックを開始しました。ゴルフ場までの往復をバス送迎することで、ゴルフ場でもお酒が飲めるプランが好評を博しました。

 しかし2012年4月に関越自動車道高速バス居眠り運転事故が発生。バスの安全運行に関するルール見直しでバスパックも実施できなくなりました。

 最近ゴルフを始めた若い人たちを観察していると、ゴルフ場でお酒を飲んでいる姿をあまり見かけません。むしろ酒を飲みながら騒いでいるオジサンたちを白い目で見ています。その流れが今後は加速していくでしょうから、ゴルファーの酒離れはますます進みそうです。

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